ケヴィン・ファイギ、”MCU過剰生産”回顧 ー 「5年で2倍になった」

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マーベル・スタジオが手がけるMCUシリーズは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降、Disney+ (ディズニープラス)でのドラマ配信を本格化させ、映画とドラマを合わせてかつてないスピードで作品数を増やしてきた。

これによりファンは映画館と配信の双方でマーベル作品を楽しむ機会が一気に広がったが、近年はその制作ペースを意図的に落とし、1作品ごとの完成度を重視する方針へと舵を切っている。

マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏は、GamesRadar+のインタビューでこの“減速”の理由を次のように説明した。

過去5年間で、過去12年間の2倍のストーリー時間を伝えようと、熱心にやりすぎてしまったということです。ドラマではすでに始まっていて、いまは映画でもスローダウンしていくべきだと思います。(中略)劇場で少しの間、観客に寂しがってもらうのもいいと思っています。”

ファイギ氏は、これまでのようにファンが「義務感」に駆られて全作を追う状況を避け、1本1本を“イベント”として楽しんでもらう狙いもあると語る。近年の拡大期には、公開間隔の短さから作品同士の関連性を把握することが義務のように感じられるという声もあり、マーベルがこうした意識を修正しようとしているのは明らかだ。

実際にドラマ作品はすでに制作本数が減少。映画も同様に公開間隔を調整し、観客が「恋しくなる」時間をあえて作ることで、ブランド価値を維持する戦略を取っている。

2026年のラインナップを見ると、劇場公開は『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』と『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の2本が中心で、Disney+ (ディズニープラス)では『ヴィジョン・クエスト』や『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2、そして単発企画『パニッシャー』スペシャル・プレゼンテーションが予定されている。近年と比べてもかなりスリムな布陣であり、特に『ヴィジョン・クエスト』は映画と密接にリンクする最後のドラマになるとも報じられている。

この量から質への方向転換は、次の大型クロスオーバー映画へ向けた重要な基盤づくりだ。シリーズ20周年を数年後に控えるMCUが、ファンに“待つ楽しみ”を取り戻させつつ、再び世界中を熱狂させるステージへどう進化するのか、今後の動向に注目したい。

時代の流れに合わせていくことも重要ですね

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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