ジェームズ・ガン、MCUが”死んだ”要因に言及 ー 「あれは不公平だった」

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DCスタジオの共同代表を務めるジェームズ・ガン監督は、自身が指揮した映画『スーパーマン』から独自のシェアード・ユニバース「DCU」を本格始動させる予定であり、多くのアメコミファンから注目を集めている。

ガン監督はマーベル・スタジオでの経験も活かしており、とりわけ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでの成功が、DCUにどのように反映されるかが期待されている。

一方で、近年のMCUシリーズの低迷について、ガン監督は海外メディア「ローリング・ストーン誌」のインタビューで言及しており、「本当に彼らのせいなのかどうかさえ分からない」と前置きしながらも、その原因を次のように語っている。

あれは不公平だった。正しくなかった。そして、彼らを破滅させた。”

ガン監督が批判の矛先を向けているのは、マーベルの親会社であるウォルト・ディズニー社の戦略である。

2020年以降、ディズニー社は自社のストリーミングサービス「Disney+(ディズニープラス)」の会員数を増やすことを目的に、マーベルや『スター・ウォーズ』といった人気IPを活用し、オリジナル映画やドラマを多数制作・配信していた。

この方針はスタジオの制作体制に過度な負担をかけ、各作品のクオリティ低下を招いた。視覚的な完成度においても顕著な低下が見られ、ファンからの批判を集める結果となった。

現在は、かつて退任していたボブ・アイガー氏がディズニー社のCEOに復帰し、「質より量」から「量より質」への方針転換が図られている。

ガン監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』を手掛けていた当時は、まさにこの旧体制下にあった。彼自身、その問題点を実感していたのだろう。

DCに移籍したガン監督の方針は「脚本至上主義」であり、良質な脚本が完成しない限り、制作を行わないと明言している。

さらに、作品の品質については以下のように語っている。

”毎年一定数の映画やテレビ番組を制作しなければならないという義務はありません。ですから、最高品質だと思うものはすべて制作するつもりです。もちろん、良い作品もあれば、そうでない作品もあるでしょうが、平均的にはすべてが可能な限り高品質になることを願っています。私自身が満足できる脚本がなければ、何事も諦めません。”

DCがMCUシリーズの教訓、さらには前身であるDCEUの失敗から何を学び、それをどのように活かして新たなシェアード・ユニバースを築いていくのか。今後の展開に注目しておきたい。

親会社には逆らえない・・・

ゆとぴ

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