『マン・オブ・トゥモロー』ブレイニアック役にスター級を起用しなかった理由は? ー 監督が明かす

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DCUの新章を担う『マン・オブ・トゥモロー』では、スーパーマンの宿敵として有名なブレイニアック役に、ドイツの俳優ラース・アイディンガーが起用されたことが明らかになっている。

彼の名前だけを見ると「なぜ誰もが知る有名スターではないのか?」というリアクションもファンのなかから出ることも想像に固くないが、本作を指揮するジェームズ・ガン監督は自身のスレッズにて“知名度優先”ではない姿勢を改めて示した。

”クリス・プラット、デヴィッド・コレンスウェット、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、ミリー・オールコック、ダニエラ・メルシオールらも、その枠から外すつもりはない。彼らはみんなオーディションに来て、「映画スター」にふさわしいとは見られていなかった人たちだ”

さらに、今回も最終的にはオーディションを重視したと明言した。

”役にとって一番の人をキャスティングすることに、いつだって興味がある。どんな道筋であれ。多くの場合、いちばんの道はオーディションだ

そして「過去作のどれを見て起用を決めたのか」と聞かれた際、決め手は作品歴ではなく“その場の演技”だったと答えている。ガン監督にとってオーディション形式での俳優起用がどれほど重要であったかを明かしている。

また同時に別の有名俳優が候補に挙がっているというウワサについても否定し、具体的な選考の場では検討されていなかったことが議論されている点についても触れている。

”彼らは誰もスクリーンテストすらしていないんだ。オーディションを受けたかどうかも分からない。完全な作り話だ。”

ドイツ人俳優であるラース・アイディンガーの起用についてはファンからも大きな反発はなく、比較的好意的に受け入れられている。これはガン監督のこれまでの作品のなかでのキャラクターを描写への信頼の厚さの明かしでもあり、どのようなキャラクターや俳優でもユニークで、印象深い描写が期待できることに起因していると言えるだろう。

では、ガン監督はブレイニアックをどんな方向で描こうとしているのか。ここも一つだけをベースにせず、コミックの複数の時代から要素を拾う考えを示している。

”いろんなバージョンの要素が好きだ。1950年代のバインダーのものから、驚くほど怖いウルフマンのもの、アニメ版、そして今の本当に不気味で素晴らしい『アブソリュート・ブレイニアック』まで”

知名度で殴るより、役に合う俳優を起用する、これがジェームズ・ガン監督流のキャスティングと言えるだろう。

ブレイニアックを単なる知性派ヴィランとしてではなく、観客に不穏さを残す存在として出してくる可能性も感じられる。

『マン・オブ・トゥモロー』は2027年7月9日に全米公開予定だ。

演技で俳優を見るという大事な姿勢ですね

ゆとぴ

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