DCUシリーズ、1作品ごとに個別のストーリーに ー MCUの失敗を繰り返さず

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DCスタジオが新たに展開するシェアード・ユニバースのDCUシリーズは、第1作となる映画『スーパーマン』を皮切りに、映画やアニメ、ドラマ作品など複数の作品が制作される予定で、現在はチャプター1の準備が進んでいる。

こういったシェアード・ユニバースはマーベル・スタジオのMCUシリーズが大きく成功した事例でもあるが、DCスタジオ代表のジェームズ・ガン監督は、DCUに関しては基本的にひとつひとつの作品が個別の物語を持っていることをコメントしている。

”それらはつながっていて同じ宇宙にあるとはいえ、すべてのプロジェクトはそれ自体で個別のストーリーとして機能するはずです”

全くクロスオーバーするような演出がないとも思えないが、やはり基本的に個別のストーリーが中心となるようだ。

MCUでは特にフェイズ4以降は、Disney+ (ディズニープラス)でのドラマ作品の配信が始まり、映画についてもこのドラマの視聴を前提とするものが多くなっていた。例えば『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でのワンダの行動を理解するためには、ドラマ『ワンダヴィジョン』を観る必要がある。
また『マーベルズ』はMs.マーベルのことを知るにはドラマ『Ms.マーベル』に視聴が必須になってくる。

MCUはこういった展開をしたところ既存ファンはもちろんのこと、新規ファンの参入も難しくなったことから、実質的には”失敗”だと言われている。

現在はドラマ作品も最小限となり、今後展開される予定のものも個別の作品ごとに完結するような内容となっている。

DCUについては最初からそういった方針で展開されるようで、ひとつの作品を観るには必ずしも他作品の視聴を前提としていないことがうかがえる。

それがどこまで切り離されることになるかは注目ポイントではあるが、DCも過去にはDCEUシリーズにおいて、独立させすぎた故にシェアード・ユニバース感がない展開がされていた。

こういった絶妙なバランスと過去のシリーズの反省によってDCUシリーズは展開されていく。

果たしてDCUシリーズは失敗を糧として、順調にスタートすることができるのだろうか?
第1作の『スーパーマン』は2025年7月11日に全米公開予定だ。

ゆとぴ

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