ディズニーCEO、マーベル配信ドラマ展開に苦言 ー 「焦点と注意力が薄まってしまった」

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マーベル・スタジオが展開しているMCUシリーズは、2021年からDisney+ (ディズニープラス)でもスピンオフドラマは新ヒーローのオリジンを描いたドラマ作品の配信を始めている。

2021年と2022年には単発作品も含めて4作品もの、ドラマを映画並のクオリティで配信しており、一部では作品数の多さから粗も見え始めていると批判もされていた。

この件については今後作品数を減らす方針で、量より質を重視する生産体制に移行するとしているが、最近2026年まで任期が延長されたウォルト・ディズニー社CEOであるボブ・アイガー氏海外メディアに対して、Disney+ (ディズニープラス)でドラマ展開による弊害と、その原因を認めるコメントをした。

”私たちが最近リリースした作品の中には、もう少しパフォーマンスを上げてほしかったという失望感がありました。この問題は人的リソースの観点からの問題ではなく、主に私たちのコンテンツを大幅に増やすという目標の中で、従業員や時間や集中力の面で、彼らが今まで経験したことのないほどに、過重タスクにしてしまったということが原因です。
マーベルはその良い例です。スタジオ自体はドラマを大規模に展開したいと思っていたわけではありません。彼らは映画の生産量を増やすだけでなく、結果として多数のテレビシリーズを制作していました。正直なところ、焦点と注意力が薄まってしまいました。それが私が考える問題の原因だと思います”

アイガー氏のコメントを見るに、以前から批判されていたり、内部からの告発通りに、作品数の多さからスタッフが過重労働になってしまったことなどが原因だったようだ。

結果として作品のクオリティが下がっていくことは、傍から見ても目に見えていたことではある。一方で当時はストリーミングビジネスバブル的なところや、コロナ禍での巣ごもり需要、大手として後発だったことなどから、他社サービスとのユーザーの奪い合いに勝つために、戦略としてオリジナル作品を大量に制作するのは致し方なかったのかもしれない。

いずれにしても長く続くようなビジネスモデルではなく、Disney+ (ディズニープラス)は現状では変化が求められている。

先述した通りマーベルもドラマの配信ペースを下げるとも言われているため、発表済みの作品以外は、いままでのように大量にドラマ作品の制作発表が行われないと予想される。

果たして今後は選択と集中をすることで、作品のクオリティを戻して、再び多くのファンを引き戻すことができるのだろうか?今後の動向に注目をしておこう。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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