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アカデミー賞最多11部門にノミネートされ、受賞は確実とされているDCコミックス映画『ジョーカー』。新しいニュースがあればあっという間に話題をかっされっていく今作は、非常にアーサー・フレッグの悪堕ちをメインにダークでシリアスなストーリーとして描かれました。
このストーリーの根底にあるテーマについて、トッド・フィリップス監督がインタビューのなかで語りました。
『共感されない世界で育ったらどうなるか』
『ジョーカー』でメガホンをとったトッド・フィリップス監督は、海外メディアのDeadlineのインタビューに答え、今作の根底にあるテーマや作品への考えを明らかにしました。
・‘Joker’ Director Todd Phillips On Joaquin Phoenix’s Methods, Gotham’s Empathy Deficit, More
映画のストーリを通して、アーサー・フレッグは誰にも注目されず、誰にも同情されない、社会から迫害された人物として描かれてきました。それは彼の障害や本人ではどうにもできないほどの貧困などが原因ではありますが、それに対して誰も共感を示してはいません。
そして共感のない世界でアーサーはジョーカーとして悪に堕ち、ゴッサムシティで最も凶悪なヴィランが誕生したのです。
ちなみに監督は、共感性のない世界を描くことはストーリーの核ではあるものの、現実世界を直接的に映し出したものではないともコメントしています。またこのテーマ以外にも取り上げたのは「幼少期のトラウマ」だとも加えました。
注目されず、迫害され、共感を得られなかった人物の闇堕ちを衝撃的な演出で描いた『ジョーカー』。映画史にも残る怪作は1月29日にDVD&Blu-rayが発売予定です。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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