『デッドプール&フレンズ』だったかも? ー タイトルに”ウルヴァリン”が使用が拒否されていた

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2024年の大ヒットMCU映画『デッドプール&ウルヴァリン』は、タイトル通りデッドプールとウルヴァリンが共演するバディムービーであり、長年ファンが待ち望んだコンビの活躍を存分に楽しめる作品となった。

この映画の実現には多くの障壁があった。特に、マーベルの親会社ウォルト・ディズニー社が『X-MEN』関連の映像権を持つ20世紀FOXを買収し、実質的に権利を取り戻したことが大きな出来事だった。

映画内では、デッドプールがこの権利関係についてメタ発言をしているが、主演のライアン・レイノルズによれば、実は映画タイトルに「ウルヴァリン」という名前を使用することにも困難があった海外メディアのインタビューで明らかにしている。

”タイトルは長い間『デッドプール3』で、その後『デッドプール&フレンド』になる予定だった。脚本のストーリー展開では、キャラクターが互いに対立し、最終的には観客にとって満足のいく形で終わるというものでした。つまり『VS』から『AND』になっていくんです。(中略)何らかの理由でタイトルにウルヴァリンという名前を使うことは許されなかったんだ。理由はわからないけど、なにか不思議な穴があって、最終的には『デッドプール&ウルヴァリン』に変更し、彼らはなんとかそれを押し通した”

「ウルヴァリン」という名前がタイトルに使用できなかった理由は明らかにされていないが、権利がマーベル・スタジオに実質的にあるとされても、まだ可視化されていない障壁が存在していることがうかがえる。それを「押し通した」というのだから、製作の裏で多くの調整が行われたことが想像できる。

映画でメガホンをとったショーン・レヴィ監督も次のように振り返っている。

”多くのことは「ノー」と言われることから始まりました。スタジオが細かく指示をしてきたわけではなく、弁護士が「それは契約に含まれていない」と言ったんです”

「ウルヴァリン」の名前の使用だけでなく、ブレイドやガンビットを登場させることについても当初は拒否されていたことをライアンは明かし、「粘り強さの問題」だと振り返っている。

また、『X-MEN』関連の権利については、Disney+ (ディズニープラス)で配信されているアニメ『WHAT IF…?』の監督も、シーズン3製作当時に「ウルヴァリンが使用できないと思っていた」と述べていることから、外部からでは見えない障壁が存在していたことがうかがえる。

実際にはマーベル・スタジオが『X-MEN’97』を製作し、『WHAT IF…?』にもミュータントのストームが登場している。また、数年後には新たな『X-MEN』映画の製作が予定されており、これらの障壁が次第に取り払われていくことが期待される。

多くの壁を乗り越えて完成した『デッドプール&ウルヴァリン』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中だ。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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