『デッドプール&ウルヴァリン』あのトラウマシーンを明確にしなかった理由は? ー 監督が明かす

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※この記事には『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

MCUシリーズのR指定映画として世界的な大ヒットを記録している『デッドプール&ウルヴァリン』

今作に登場するウルヴァリンは、『X-MEN』シリーズのおなじみのウルヴァリンとは厳密には異なり、マルチバースから来た”最悪のウルヴァリン”と称されるキャラクターだった。

最悪とされる理由について劇中ではカサンドラ・ノヴァによるマインドリーディングによって明らかにされており、ウルヴァリンの世界のX-MENたちが虐殺され、それを助けることが出来なかったことが、大きなトラウマになっていると描かれていた。

しかしそのシーンではミュータントたちの虐殺シーンは明確に描かれておらず、ウルヴァリンの脳内にこびりついた声が残響のように響いている形で悩ませているシーンとなっていた。

この理由についてショーン・レヴィ監督海外メディアのインタビューの中で、理由を明かした。

”そのことについては話し合いをしました。最終的にはサウンドだけでそのシーンを実行することにしました。(中略)これらのキャラクターの死の詳細は、ローガンを悩ませていることを描くためにそれほど重要ではないと感じました。そのため私たちはローガンに焦点を当て続けることにしました”

また共にインタビューを受けたライアン・レイノルズも、音声だけで表現をすることへの考え方をコメントしている。

見えていないもののほうが、見えているものよりも心に残るという感じですね”

劇中ではX-MENの仲間たちを助けることが出来なかった贖罪として、彼らから提供されていたが拒み続けたイエローのスーツをウルヴァリンは終始着ている。

ライアンはこのスーツについても続けてコメントしている。

”そこになにか力強いものがあると思います。みなさんが黒い服を着て哀悼の意を表す姿、このスーツは哀悼と悲しみの表現なのです。なのでウルヴァリンがそれを表現してくれたことは私たちにとっては重要なものでした”

ヒュー・ジャックマン自身も出演オファーの際にイエローのスーツを着ることにはすぐに賛成したと明かしている。

X-MENに所属しながらも20年以上もイエローのスーツを着たウルヴァリンは描かれておらず、今作でようやく実現したことは多くのファンを歓喜させた。

今作においてはそのイエローのスーツがウルヴァリンとX-MENを結びつける唯一のものとして描かれていたことが重要なポイントだったとも言えるだろう。

『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日より劇場公開中だ。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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