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マーベル・スタジオ代表、ネット上での論争に参加しない理由は? ー 「身が引き裂かれる」

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マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏が、USC(南カリフォルニア大学)映画芸術学部に自身の名を冠した「ケヴィン・ファイギ映画・テレビ制作部門」の設立を記念するイベントに出席し、オンライン上のファン論争との向き合い方や、故チャドウィック・ボーズマンとの最後の対面について率直に語った。

MCUをここまで育て上げた人物として、ファイギ氏はファンの声に誰よりも敏感な立場にある。しかし同氏は、ネット上の議論に深く関わることの危うさを十分に認識している。

いまや(ネット上の言説は)すさまじい力で振り回されることがある。気をつけなければならない。YouTubeには何時間もの考察動画があり、TikTokにも、Redditにも。何もかも読めば読むほど、あらゆる角度からの意見が手に入る。どこかで狂ってしまう。だから、私たちはそうしないようにしている

ファンの反応を測る場として機能しているのは、試写だという。完成に近い段階で一般の観客に見せ、リアルな反応を確かめる手法だ。

“2億ドル近くをつぎ込んだ映画を試写して、観客から「これは何だ?」という反応をもらう。そうなってから、ようやく本気で作り直すんだ。ピクサーも同じことをやっていると知ったときは、自分たちだけじゃなかったんだと思ったよ”

インタビューの後半では、2020年に癌で亡くなったチャドウィック・ボーズマンとの最後の会話についても言及した。ボーズマンは生前、『WHAT IF…?』でスター・ロードとなったのティ・チャラを演じた際に感じた軽やかな楽しさを、映画でも体現したいという意欲を語っていたという。それが後に制作された『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に向けた最後の展望となった。

“また一緒にやれる、そう思っていた。次の機会があると。でも、その次がないと気づいたとき、本当に、全身に重くのしかかってきた”

近しい人間と当たり前のように「次がある」と思ってしまうことへの後悔は、ファイギ氏自身の言葉で語られた数少ない個人的な告白のひとつだ。多忙を理由に食事や近況を確認する機会を先送りにし続けてしまう、という心境はクリエイターに限らず多くの人に響くものだろう。

ファイギ氏のいまの最大の仕事は、MCUシリーズの一区切りと新たな始まりを描く『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』と、続く『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』を無事完成させて公開することだ。今後もファイギ氏の手腕に期待をしておこう。

一定の距離を取ることは大事

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」管理人のゆとぴです。アメコミや特撮を中心に、洋画、ドラマ、フィギュアの最新情報やレビューを日々発信しています。人生のほとんどがヒーローだらけの人間です。その熱量を発信しています。

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