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マーベル・スタジオのMCUシリーズと、再スタートを切ったDCスタジオのDCUシリーズは、ともに再編の真っ只中にある。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降にDisney+ (ディズニープラス)での配信を本格化したMCUは、映画とドラマを同時展開する“量”で攻める戦略を続けてきた。しかし近年はそのペースを落とし、作品単体の質を最優先し、劇場映画としての特別感を取り戻す方向へと舵を切っている。
マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏はこの方針転換について、拡大し過ぎた制作体制への反省と、一作ごとのイベント性を高める狙いがあると語っている。
一方でDCUはリブート第1弾『スーパーマン』で世界観を再構築し、新たな基盤作りに注力。旧DCEUの不振からの再出発を図っている。こうしたアメコミ映画の潮目を、ハリウッドの業界関係者や経営層がVariety誌で分析している。
報道ではまずMCUについて、2025年公開予定の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』『サンダーボルツ*』『ファンタスティック4:ファースト・ステップス』の興行が過去作と比べて著しく低調で、「かろうじて利益を上げた」との厳しい評価が伝えられた。
一方で「アベンジャーズ映画は盤石」との指摘もあり、MCU出演が俳優のキャリアを大きく変える可能性は依然として高い。しかし、単独作ごとの求心力は落ち、「見逃しても問題ない」と考える観客が増えた点には懸念が示されている。
DCUでは『スーパーマン』が全世界で約6億1400万ドルを記録し、パンデミック後の旧DCEU作品を上回る成績を残した。とはいえ『マン・オブ・スティール』の世界興収には届かず、爆発的成功とは言い切れない。今後は2026年公開予定の『スーパーガール』や『クレイフェイス』がこの勢いを継げるかが重要となる。だが『スーパーマン』がブランドを立て直し、シリーズに期待感を取り戻した意義は大きいと評価されている。
さらにMCUは2022年公開の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や2024年の『デッドプール&ウルヴァリン』で世界規模の大ヒットを記録し、ブランド力が依然として健在であることを証明している。アメコミ映画が「不振一色」と断じるには早計だとの声もある。
2026年は両スタジオにとって重要な一年となる。MCUは『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』や『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』を公開予定、DCUもシリーズの勢いを維持するために『スーパーガール』や『クレイフェイス』などが控える。MCUが量から質への転換を図る中、DCUが着実に基盤を固めていくこの年の成績が、今後の命運を分ける鍵となりそうだ。

作品な面白ければ確実に客足は伸びるはず

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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