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ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはここ数年、自社が保有する人気IPであるDCコミックスの実写映画において苦戦が続いており、特にシェアード・ユニバースとして始動したDCEUシリーズは、多くの失敗を重ねてきた。
その原因を挙げればキリがないが、どうやらワーナーは過去にこの問題を解消するための“救世主”として、競合であるマーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏を引き抜こうとしていたことが、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道により明らかとなった。
ワーナー幹部がファイギ氏に接触したのは、『ジャスティス・リーグ』が興行的に失敗した後のことで、2017年から2018年ごろと見られている。具体的にどのような話し合いが行われたかは不明だが、ファイギ氏がこの会談に応じていたという事実は驚きである。
ある程度はワーナーに移籍してDCEUシリーズを指揮することに興味を持っていた可能性もあるが、単にビジネスとして会談に応じただけだったとも考えられる。特に競合スタジオからの直接的なオファーであれば、相手の状況を知る好機とも言えるだろう。
ご存じの通り、最終的にこの引き抜きは実現せず、ファイギ氏はいまもなおマーベル・スタジオのトップとしてMCUシリーズを率いている。
さらに言えば、2018年ごろはインフィニティ・サーガの終焉に向けてまさに進行中であり、このタイミングでファイギ氏が離脱していたとすれば、MCUは空中分解していた可能性も高い。
その後のDCEUシリーズは、2023年の『アクアマン/失われた王国』を実質的な最終作としてリブートされ、新たに設立されたDCスタジオのトップには映画プロデューサーのピーター・サフラン氏と、マーベルの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを成功させたジェームズ・ガン監督が就任し、DCUシリーズがスタートすることとなった。
DCU初の劇場公開作品『スーパーマン』も概ね高評価を得ており、今後DCスタジオがどのようにDCUシリーズを展開していくのか、引き続き注目していきたい。

実現しなくてよかったぞ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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