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DCスタジオが手がけるDCUシリーズの劇場公開作品第1弾『スーパーマン』は、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーにとっても極めて重要な位置づけの作品であり、DCUのみならず、ワーナー全体の命運を左右する肝いりの映画とされている。
大きなプレッシャーがかかる本作だが、The Wrapの報道によると制作費に関する情報が明らかとなった。どうやら本作の制作費は2億2500万ドルに達する見込みとのこと。ただし、この中にはマーケティング費用は含まれていないため、最終的な総コストはさらに膨らむ可能性が高い。
この制作費に対し、スタジオ側が求める全世界興行収入の目標は7億ドルとされている。
情報筋によれば、同時期に公開される映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(米国では7月2日公開)や、マーベル・スタジオの『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(7月25日公開)との観客争奪戦も懸念材料となっており、スーパーマンというキャラクターがZ世代などの若年層にどれだけ響くかも重要なポイントだとされている。
スーパーマンの知名度だけで全世界5億ドルの売上が見込めるとの見方もあるが、7億ドル突破には観客からの支持や口コミによるポジティブな評価の広がりが不可欠とされている。
ワーナーはここ最近まで財政難に苦しんでいたが、ドラマ版『ハリー・ポッター』の展開や『ロード・オブ・ザ・リング』の新作などにより状況の好転が期待されている。
しかしながら『スーパーマン』が期待されたヒットを記録できなかった場合、DCスタジオが進めているDCUシリーズには大幅な路線変更が迫られる可能性がある。
『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー』やドラマ『ピースメイカー』シーズン2、『ランタンズ』など、すでに制作が進んでいる作品は予定通り公開される見込みだが、今後の新規プロジェクトには大きな影響が及ぶだろう。
制作延期が報じられていた『サージ・ロック』についても、関係者は「作品の質は高いが、一般的な知名度がほとんどないため、『スーパーガール』や他の有名キャラクターの方が優先されるべき」と語っている。
スーパーマンの興行成績は、バットマン以外のDC作品の展開に直結する要素であり、まさに背水の陣とも言える状況だ。
別の情報筋によれば、すでにワーナー社内では緊張感が高まっており、初期の試写会で賛否が分かれたことを受けて、編集に複数の変更が加えられているという。
DCスタジオのみならず、ワーナー全体の未来を託された『スーパーマン』。果たして本作は過去最大級のプレッシャーを跳ね除け、スタジオを救う一作となるのだろうか? 映画は2025年7月11日に日本公開予定だ。

アメコミ映画の中でもかつて無いほどのプレッシャー

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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