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DCコミックスの人気ヴィラン、ジョーカーのオリジンを描いた映画『ジョーカー』は世界的な大ヒットを記録し、主演のホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞を獲得するなど、映画史に残る功績を収めた。
その続編として製作された『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、必然的に高い注目を集め、前作を超えるハードルが設定されていた。
しかしながら、本作は興行成績や評価の面で期待に応えることができず、さらにはラジー賞の7部門にノミネートされるという結果になった。最終的に、ホアキン・フェニックスと本作でハーレイ・クインを演じたレディー・ガガが「最低スクリーンデュオ賞」と「最低続編賞」を受賞することとなった。
最近、テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でゲスト司会を務めたレディー・ガガは、ラジー賞を受賞した『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』についてジョークを交えながらコメントし、「3作目には出演しない」と皮肉交じりに語った。
ユーモアを交えながらも、本作が批評的に大きく失敗したことを自虐的に受け入れているレディー・ガガらしい発言となっている。
とはいえ、続編『ジョーカー3』が制作される可能性は極めて低い。劇中のラストを考えても、さらに続く物語を描くのは難しいだろう。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、前作から大きく方向性を変え、ミュージカル要素を取り入れたことで、多くのファンから拒絶反応を示されてしまった。
その結果、ストーリーの重厚さよりも、演出面での違和感が目立つ作品となった。トッド・フィリップス監督としては、アーサー・フレックという男が、世間が想像するような”犯罪界の王子”たるジョーカーとは異なる存在であることを描こうとしたのかもしれない。しかし、その意図が伝わる前に、作品自体が受け入れられない、観客としても耐え難い作品となってしまった。
1作目ではアカデミー賞を受賞し、2作目ではラジー賞を受賞するという、歴史に残る極端な評価の振れ幅を持った『ジョーカー』シリーズ。映画史に残る話題作となったことは間違いないだろう。

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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