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トム・ホランド主演で製作されてきたMCUの『スパイダーマン』シリーズは、すべてジョン・ワッツ監督指揮の元で製作され、3作品すべてが世界的な大ヒットを記録した。
特に3作目の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は往年のスパイダーマンファンにとっても思い出に残る完成度で、多くの絶賛を受けていた。
ワッツ監督は以降に『ファンタスティック・フォー』の製作を予定していたものの、後のプロジェクトからは降板している。
当時は前向きな離脱であるとされていたが、ワッツ監督はこのことについて海外メディアのインタビューで沈黙を破り、自分のスタイルに戻るチャンスだったと話した。
クリエイターとしてすべてのシーンの製作に携わることは、自分の子供のような映画を生み出す上では重要なことで、ワッツ監督も今回はそこを優先したのだと思われる。
MCU作品はシェアード・ユニバース作品ということもあって、なかなかすべてを自由に製作することは難しい。特にスパイダーマン映画においてはマーベル・スタジオだけではなく、権利元のソニー・ピクチャーズも絡んでいるため、より利害関係者の多い作品となっている。
こういった状況を考えればワッツ監督は非常にうまくやっていたのだが、あまり表には出ない気苦労のようなものをどうしても感じ取ってしまう。
監督としてはある程度裁量が許された状況での作品製作は魅力的に映るのだろう。
ちなみに『ファンタスティック・フォー』降板については具体的にコメントはしていないものの、彼の言葉から自身のキャラクターとして扱うことが難しいと判断したために、今回の決断に至ったのだと思われる。
『ファンタスティック・フォー』は現在マット・シャックマン監督がプロジェクトを引き継ぎ、『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』として撮影が進んでいる。
『ノー・ウェイ・ホーム』の続編となる『スパイダーマン4』についてはまだ監督が見つかっていないようだが、ワッツ監督が築き上げてきた世界観をどのようにして拡大していくのかは注目をしておきたいところだ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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