『デッドプール&ウルヴァリン』セイバートゥースはなぜタイラー・メイン版? ー 却下されたカメオ出演も

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※この記事には『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

MCUシリーズの”救世主”として大ヒットを記録している映画『デッドプール&ウルヴァリン』

今作は公開前から多くのキャラクターのカメオ出演が予告されており、その宣言通りに20世紀FOXのマーベル映画から多くのキャラクターが参戦していた。

クリス・エヴァンスのヒューマン・トーチや、ジェニファー・ガーナーのエレクトラ、ダフネ・キーンのローラ、ウェズリー・スナイプスのブレイド、幻となっていたチャニング・テイタムのガンビット。

このほかにもパイロやセイバートゥースなどのヴィランのミュータントなども登場していたが、ショーン・レヴィ監督海外メディアのインタビューに対して、ウワサされていたが登場することはなかったキャラクターたちについてコメントをしている。

まずパトリック・スチュワートのプロフェッサーXについて尋ねられると、

一度も話し合ったことはない。エマ・コリンが忠実にそれを表している。プロフェッサーXとカサンドラの双子関係は私たちにとって非常に興味深いものだが、一度も話し合ったり、検討したりしたことはない”

今作のヴィランであるカサンドラ・ノヴァはプロフェッサーXとは双子の関係だが、子宮の中で彼女の邪悪さに気づいたプロフェッサーによって殺害され、そのまま虚無空間に送られたと劇中では語られている。

カサンドラのビジュアルもコミックに寄せながら、プロフェッサーXのようにスキンヘッドであることも、彼を意識したものとなっている。

残念ながら彼が映画に登場することはなかったが、その名前や意思をウルヴァリン自身が引き継いでいるような演出は観ることが出来ていた。

ちなみにパトリック・スチュワートは先んじてプロフェッサーX役として『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に出演しているが、別世界のプロフェッサーであり、スカーレット・ウィッチに殺害されている。

このほかにも『X-MEN』に登場したストームやローグについてもレヴィ監督は話している。

”ストームについての憶測はたくさん読みました。アンナ・パキン(ローグ役)が戻ってくるという憶測も読みました。ネットは真実を隠すためには楽しい煙幕だ。パイロは早くから登場していましたし、タイラー・メインのセイバートゥースも早くから登場していました。”

セイバートゥースについては一時期、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に登場したリーヴ・シュレイバー版のものが登場するともウワサされていたものの、なぜタイラー版が採用されたかについて明かされている。

”リーヴは素晴らしいけど、彼ではなく、いつもタイラーでした。私たちの同僚の脚本家の一人であるゼブ・ウェルズは若い頃から、タイラー・メイラのセイバートゥースのファンでした。彼は脚本の初期稿にそう書いていて、それが定着したんだ”

セイバートゥースについては『X-MEN』シリーズにおいても謎を残したキャラクターで、1作目に登場した彼と『X-MEN:ZERO』に登場した彼は役者も違うどころか、性格やビジュアルも大きく異なっていた。

もはや同一人物なのかと疑われるほどで、記憶を失った状態といえどもウルヴァリンも『X-MEN』で対面した際は、あまり因縁があるような描かれ方はしていなかった。

『デッドプール&ウルヴァリン』ではカサンドラの手下として登場したセイバートゥースとウルヴァリンには何らかの因縁らしきものを感じさせる演出があったが、二人の対決はセイバートゥースの斬首されるというあっという間のバトルに終わっていた。

このようにわかりやすいカメオ出演から、なかなか気づきにくいカメオ出演までふんだんに盛り込まれている『デッドプール&ウルヴァリン』。改めて劇場でその登場シーンを確認してみるのも良いかもしれない。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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