2015年版『ファンタスティック・フォー』脚本家、目指していたのは『アベンジャーズ』 ー 監督と衝突

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マーベル・スタジオのMCUシリーズでは、新たな映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が公開を控えている。

『ファンタスティック・フォー』を題材とした映画としては、2015年のジョシュ・トランク監督による映画以来となり、この悪名高い映画から『ファースト・ステップ』が大きく差別化されていることはご承知の通りだろう。

最近Comicbook.comのインタビューに応じた、2015年版『ファンタスティック・フォー』で脚本を担当したジェレミー・スレイター氏は、自身が目指していたのは『アベンジャーズ』のような作品だったが、それがトランク監督との衝突の原因だったと語っている。

”最も大きなトーンの参考にしたのは『アベンジャーズ』です。ジョス・ウェドン監督は、あの映画で不可能を可能にしたと思ってる。さまざまなトーンのバランスが完璧だった。(中略)結局のところ、それが根本的な対立になったと思います。ジョシュ・トランクとは観た映画が違っただけでしょう。私は『アベンジャーズ』、彼は『バットマン ビギンズ』派でした。すごく地に足のついた、ダークで骨太なタイプの。私が生涯を通して夢中になって愛してきた『アベンジャーズ』のようなコミック的な要素は彼には無かったんだ。”

監督と脚本家が目指したヒーロー映画の方向性が大きく異なっていたことは、この発言からも明らかである。『アベンジャーズ』と『バットマン ビギンズ』では、物語の構成やトーンが根本から異なる。そのズレが映画を中途半端な作品にしてしまった要因のひとつだったのかもしれない。

またスレイター氏は、制作中に予算が次々と削減されていったため、やりたかったことを自由に実現できなかったとも述べている。当時は20世紀FOXの幹部による過度な干渉もあったとされており、そうした制作環境の問題が本作の失敗に直結したと考えられる。

この失敗を踏まえ、新たな『ファンタスティック・フォー』がMCUの中でどのような活躍を見せてくれるのか、期待して待ちたい。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は2025年7月25日に日本公開予定だ。

同じアメコミ映画でも方向性が全く違いますね

ゆとぴ

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