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『トロン』シリーズの3作目として2025年に公開された『トロン:アレス』は、見た目こそ『トロン:レガシー』の流れを汲んでいるが、前作監督のジョセフ・コシンスキー氏は「自分の続編」とは捉えていないようだ。
エンパイアの取材でコシンスキー氏は、『トロン:アレス』が自分の映画の延長線ではなく、別の切り口で作られた物語だと説明している。
コシンスキー氏が言及した『トロン:アセンション』は、かつて彼が温めていた“幻の3作目”として知られる企画だ。結果的に『アレス』は別チーム、別の座組で進み、ヨアヒム・ローニング監督に交代した。だからこそコシンスキー氏の感覚としては、「同じ世界観の素材を一部共有していても、焦点が違う作品」になるのだろう。
今回のコメントは前作の監督による『アレス』を否定するというよりは、あくまでシリーズに関わったクリエイターとしての現在の作品の展開の見え方を整理しているのに近いだろう。
『レガシー』はデジタル世界側の物語を広げたが、『アレス』は現実世界の出来事を反映しながら、“プログラム側が現実世界に来る”という前提から始まる。視点が変われば、同じ『トロン』の光や機械の格好良さを使っても、観客が感じるものは大きく変わっていくだろう。
『トロン:アレス』はあまり期待通りの興行成績を上げることはできていない状況だが、それでも第1作に対しては根強い支持を得ている。
今後もシリーズの形は変わっても、ネオンのようなビジュアルと「デジタルが現実へ侵食してくる」というコンセプトが、時代が進むにつれてよりリアルな物となっていくかもしれない。

『レガシー』からも間が空いてますしね

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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