『イカゲーム』シーズン3、別のエンディング案もあった ー あのキャラが生存

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※この記事には『イカゲーム』シーズン3のネタバレが含まれます。ご注意ください。

Netflixの大人気ドラマシリーズ『イカゲーム』はシーズン3をもって完結し、シーズン2から続いたゲームは、母であるキム・ジュニの番号を引き継いだ赤ん坊が勝者となる衝撃的な結末で幕を閉じた。

主人公のソン・ギフンは、ファイナルゲームの落とし合いで赤ん坊を守るために自ら命を絶っている。

ギフンの遺産はフロントマンであるファン・イノによって、アメリカに住む娘に手渡されたが、実はこのエンディングには別のアイデアもあったことを、シリーズ制作者のファン・ドンヒョク氏明かしている

“オリジナルのエンディングと言えるかは分かりませんが、最初は漠然と物語の終わり方のイメージがありました。当時は、ギフンが何らかの形でゲームを終わらせ、生きてアメリカにいる娘に会いに行く、という設定でした。ですから、当初は、アメリカ人のリクルーターの女性を目撃する人物はギフンになると考えていました”

実際に採用されたのは、ファン・イノがアメリカで偶然目撃した、路地裏でのケイト・ブランシェット演じる女性リクルーターとホームレス風の男性のめんこ勝負のシーンだった。

アメリカ版『イカゲーム』にもつながるようなラストだったが、もしこの場面をギフンが目撃していたとすれば、以降の続編でも彼がゲームに関わっていた可能性は高いだろう。

ファン・ドンヒョク氏が結末を変更した理由については、物語の行き着くべき終着点を慎重に検討した結果、ギフンの死を通して世界にインパクトを与え、強いメッセージを残す方がふさわしいと判断したからだという。

ギフンはゲームを生き延びることはできなかったが、仲間であるファン・ジュノの突入や海洋警察への通報によって、ゲームが行われていた島や施設は自爆した。これは、今後韓国内ではこのゲームが再び行われないことを示唆している。

ジュノに託された赤ん坊や賞金、そしてギフンの娘など、彼の遺志が引き継がれていくエンディングとなっている。

アメリカ版『イカゲーム』がオリジナル版とどの程度関連性を持つかは不明だが、資本主義社会が生み出した歪んだゲームがどこまで広がっていくのか、注目しておこう。

『イカゲーム』はNetflixで配信中だ。

ギフン生存エンディングじゃないほうが確かにインパクトはある

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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