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マーベル・スタジオの新作として2021年に公開を控えている映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』と『エターナルズ』。
前者はMCUシリーズとして初めてアジア人ヒーローを主人公とした映画となっており、『エターナルズ』も中国出身でアカデミー賞も獲得したクロエ・ジャオ監督がメガホンをとっている。
そんな2作品が情報によると中国での上映が禁止になる可能性が出てきたのだ。
・Marvel’s ‘Shang-Chi,’ ‘Eternals’ May Face Uphill Battle to Enter China
中国の国営放送局である「中国中央電視台(CCTV6)」の映画チャンネルで、今後公開を予定している米国の映画リストの中に『シャン・チー』と『エターナルズ』の2作品の名前が挙がっていなかったのだ。
お分かりの通りCCTV6は中国政府の管轄下におかれた放送局であり、中国政府の意向が大きく反映されているのだ。そのため何らかの理由によってMCUの2作品が除外されてしまったと考えられる。
推測されている理由としては以下だ。
まず『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は中国人を主人公にし、一部は中国を舞台にしているにもかかわらず、全体的にアジア人のステレオタイプな描き方に批判があった。またヒロインのケイティを演じるオークワフィナに対しても、いわゆる欧米圏が考えるアジア人系の顔をしているところに注目され、キャスティングにも批判的な意見が噴出していた。
マーベル・スタジオとしてはコミックのシャン・チーの父親フー・マンチューを、新キャラクターのウェンウー/マンダリンに変更することで、そういったステレオタイプのアジア人のイメージを払拭しようともしていた。
フー・マンチューのモデルはイギリス小説に登場してくる同名キャラで、西欧を支配しようとする悪人であり欧米圏の人々が考えるまさしくステレオタイプな中国人だった。
『エターナルズ』は作品の内容というよりは、メガホンをとるクロエ・ジャオ監督に批判が集中。かつてのコメントで中国批判をしたことが目に付いてしまったことが今作の上映禁止の可能性を挙げていると考えらる。
中国での映画市場というのは世界的にも非常に重要な場所であり、もはや無視することはできない存在となっている。一方でこういった気を使わなければいけない側面も多いことから、なかなか思い通りにいかないことも多くなりつつある。
果たして無事に2作品が公開することができるのだろうか?今後の情報には注目していく必要がありそうだ。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は2021年9月3日、『エターナルズ』は11月5日に全米公開予定だ。
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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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