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マーベル・スタジオは様々な最先端の映像テクノロジーを使っていることで有名で、映画の数多くのシーンがグリーンバックのCGを合成させるためのスタジオで撮影されることも多々あります。
昨今では故人となった俳優をデジタル技術によって映像の中で再現して出演させるという作品が話題に上がることも多くなってきました。
しかしマーベル・スタジオとしてはそういったことには今のところ否定的な見解を持っているようです。
ディズニー社の総意なのか?
マーベル・スタジオの製作副代表を務めるビクトリア・アロンソ氏は、海外メディアのYahoo Moviesのインタビューに答え、亡くなった俳優をデジタル技術で蘇らせる手法の見解を述べました。
・Why you’ll never see James Dean (or any other dead actor) in the Marvel Cinematic Universe
マーベル・スタジオとしては完全フルCGのキャラクターよりも、生身の俳優が演技をしてその上にキャラクターたちを重ねることに意義を示していることをコメント。
アロンソ氏の言葉にもあった通り、サノスはジョシュ・ブローリンが、ハルクはマーク・ラファロがモーションキャプチャーのスーツを着て実際の現場で演技をしています。その上からCGでサノスやハルクといったキャラクターたちを重ね合わせているのです。
こういった理由から、マーベル映画にはカメオ出演していた故スタン・リーのCGによる出演は可能性は低いと考えられます。
マーベル・スタジオと同じディズニー社傘下のルーカス・フィルムに目を向けると、2016年公開の『ローグワン』では故人の俳優を復活させるような演出は存在しています。
1994年に亡くなったピーター・カッシングは演じるグランド・モフ・ターキンが『ローグワン』に登場しています。ただこれはフルCGではなく、生身の俳優であるガイ・ヘンリーが演じています。その上からカッシングの顔を合成しているとしていますが、ガイ・ヘンリー自身も骨格などが非常にそっくりのため、だれでも良いといったわけではないようです。
このようにディズニー社傘下のスタジオは、故人の俳優をフルCGで復活させるようなことは当面行わないと考えられます。
ちなみに蘇らせると少し違いますが、俳優を若返らせるような映像技術は多様されています。例えば『キャプテンマーベル』の若いニック・フューリーは、サミュエル・L・ジャクソンが実際に演じた映像を元にデジタル技術によって若返らせています。『アベンジャーズ/エンドゲーム』でもマイケル・ダグラス演じるハンク・ピム博士が同様の技術で若返っています。
故人の俳優をCGによって出演させるのは倫理的にも問題があると唱える層も一部存在しています。映画業界を牽引するディズニーやマーベル・スタジオは今後もこのような方針で作品製作をしていくのでしょうか?
最近公開された『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では故キャリー・フィッシャー演じるレイアが登場していますが、こちらは『フォースの覚醒』の未使用シーンを使っているため、CGは使われていないとのことです。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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