マーク・ハミル、『スター・ウォーズ』のイメージ脱却の苦労を語る ー キャリー・フィッシャーに救われる

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ルーカスフィルムの『スター・ウォーズ』シリーズは、誰もが知るレジェンド的なSF映画シリーズであり、今日に続くSF映画の金字塔となったと言っても過言ではないだろう。

『スター・ウォーズ』旧三部作で主人公ルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルは、最近NPRのインタビューに応じ、俳優としてのキャリアにおいてルークを演じたことが当時は大きな足かせになっていたと明かしている。

”自分のプロフィール欄に、出演したすべての舞台作品をリストアップしましたが、『スター・ウォーズ』については最後の方に「彼は人気宇宙映画シリーズでも知られている」と書いたんだ”

マーク・ハミルは、1980年代から1990年代にかけての役の獲得においても苦労していたことを以前から語っており、ルーク・スカイウォーカーという強烈なイメージが、他の役を演じる際の大きな障壁になっていたとされる。
ブロードウェイで彼が演じた役であっても、映画化の際には別の俳優がキャスティングされることもあった。

ルーク役が俳優としての成功の大きなきっかけであったことは間違いないが、キャリアを広げるうえでは、それが重荷となっていたことも否めない。

そんなマーク・ハミルの考えを変えたのは、映画で共演したレイア姫役のキャリー・フィッシャーだったという。

”(チラシを見た)彼女はこう言ったんだ。「どうしたの?自分の殻に閉じこもって。あなたはルーク・スカイウォーカー、私はレイア姫。それを受け入れなさい」とね。そして僕は彼女の言いたいことがなんとなくわかったんです”

この言葉を受けて、マークは「他の誰でもない、自分だけが持っているものは何か」と考えるようになったという。この思考は後に『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』や『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』でのルーク役への復帰につながった。

マーク・ハミルは実写作品以外にも、アニメ『バットマン』シリーズでジョーカーの声優を務めたことでも知られており、後年にはそれも彼にとっての代表的なキャラクターとして語られている。

現在はルーク・スカイウォーカー役への復帰には消極的であるようだが、ヒーロー役などに伴うイメージの固定化が、俳優にとってどれほどの葛藤を生むかを感じさせるエピソードであった。

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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