『ジョン・ウィック』監督、ドラマ『ザ・コンチネンタル』を批判 ー 「意見があまり考慮されなかった」

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キアヌ・リーブス主演の人気アクション映画シリーズ『ジョン・ウィック』は、現在、新作『ジョン・ウィック5』およびスピンオフ映画『ケイン』の制作が予定されている。

また現在はスピンオフ映画『バレリーナ』も公開されており、概ね好評を得ているが、ドラマ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』については賛否両論が巻き起こり、シリーズの新作は発表されていない。

最近、ハリウッド・レポーター紙のインタビューに応じた『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督は、自身とキアヌ・リーブスの意見がドラマには反映されなかったことを明らかにしている。

”キアヌと僕は、「脇に追いやられた」とは言わないけど、僕らの意見は聞かれはしたが、ほとんど採用されなかった。(スタジオ側は)自分たちが何をやっているのか分かっていると僕を納得させようとしたんだ。でも、もしバジル・イワニクのプロデューサーとしての直感を取り除いて、キアヌのあの独特なセリフ回しを取り除いて、僕の頭の中にあるウォン・カーウァイやアニメ、レオーネ、ベルナルド・ベルトルッチやアンドレイ・タルコフスキーといった映像イメージを取り除いたら、、、それはもう別物なんだ

またスタエルスキ監督は、スタジオ側が「風変わりなホテルを登場させ、奇妙なセリフやクライムサスペンスを入れれば成功する」と安易に考えていたとし、その制作姿勢を批判している。

さらに自身の制作プロセスを見れば「10億ドルのシリーズがこんなやり方をしているのか」と驚くだろうとも語っている。

こうした発言からも、『ザ・コンチネンタル』には『ジョン・ウィック』として成り立つために必要なエッセンスが欠けていたことがうかがえる。表面的な要素を模倣するだけでは、あの世界観は成立せず、キアヌ・リーブスをはじめとした映画製作者たちのセンスと才能があってこそ構築されたものだった。

その土台を欠いたまま再現を試みても、成功は難しかったことは明白である。

なお、ドニー・イェンが主演と監督を務める『ケイン』について、ファンの間ではジョン・ウィックの登場がウワサされていたが、それを否定するコメントも出されている。

”ドニー・イェンの映画にはジョン・ウィックは登場しません。この映画はカンフー映画へのオマージュ作品となっています。”

今なお広がりを見せる『ジョン・ウィック』シリーズ。今後どのような物語が展開し、どのようなキャラクターたちに焦点が当たるのか注目しておきたい。

そんな簡単に世界観を再現できたらたまったもんじゃない

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

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