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MCU最新映画『エターナルズ』にはMCUシリーズとしては初のゲイのヒーローであるファストスが登場することで話題になっており、またメインのイカリスとセルシのセックスシーンがあることでも公開前から注目されていた。
「愛」がひとつのテーマに置かれているだけに、こういったシーンの存在も作品にとって欠かすことが出来ない物となっている。
しかし一部の国では様々な事情による『エターナルズ』自体の公開禁止や、それが危ぶまれる状況となっている。
海外メディアによれば、マーベル・スタジオの親会社であるウォルト・ディズニー社は、これらの国での上映のために再編集版を制作して上映することを報じている。
・‘Eternals’ Won’t Be Playing Saudi Arabia, Qatar, Kuwait, Bahrain & Oman
具体的にはエジプト、レバノン、ヨルダン、アラブ首長国連邦などの中東諸国での上映に対応したもので、主に性に関わるシーンのカットを行うという。
ファストスのLGBTQ+のシーンや、イカリスとセルシのセックスシーンなどが該当し、同性愛者や異性愛者に関係なく削除する方針とのことだ。
こういったことは映画業界では割と慣行的な対処ともいえ、全ての性的なシーンをカットすることで、様々な国の文化や価値観に合わせていくといったものだ。
賛否はあると思われるが、まだまだ世界は多様性に対する過度期の状況であり、何が善で何が悪だと断罪することは出来ない。
ひとまずは中東諸国のマーベルファンにも『エターナルズ』を楽しんでもられることに、同じファンとして喜ぶべきなのかもしれない。
『エターナルズ』は2021年11月5日より日本でも劇場公開されている。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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