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ここ数年の映画市場は経済大国・中国での公開、が大ヒットの命運を分けるとも言われており、なおかつ中国からの資本によってハリウッド映画が制作されるといった状況も多々確認されている。
そんな中で最近の中国政府の外国映画への検閲はより厳しくなってきており、マーベル・スタジオが展開しているMCUシリーズも『ブラック・ウィドウ』以降のフェイズ4作品が現状では一つも公開されていない。
中国にも多くいるであろうスパイダーマンファンが待ち望んだ『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』も上映されていないが、海外メディアのパックニュースの記事によると、中国側がマーベルやソニーに求めた具体的な要求が明らかになった。
どうやら中国当局は映画からアメリカの象徴的な存在でもある自由の女神像を映画から削除することを求めたとのことだ。
ご存知の通り映画において自由の女神はラストバトルの舞台にもなっている重要なものであり、もし削除するとなると映画で一番盛り上がるシーンの殆どを再編集しなければならなくなる。
ソニー・ピクチャーズのCEOであるトム・ロスマン氏はこの要求を即座に拒否したとのことだ。
その後すぐに中国当局は自由の女神が映るシーンを最小限に抑えることができるかと要求しており、具体的にはトム・ホランドのスパイダーマンが自由の女神の冠の上に立つシーンのカットや、全体的にシーンを暗く編集するようにと求めたとのこと。
ただソニーやマーベルは、たとえこの要求をのんだとしても確実に中国国内での公開が約束されるわけではないことから、すべての要求を拒否して、中国での『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の公開を断念したと伝えられている。
中国当局がなぜここまで自由の女神像に拒絶反応を示しているのかはわからないが、これもまた国の政策や思想が絡んでいるのではないかと思われる。
このほかにもすでに『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の公開が禁止になったことが伝えられており、依然としてMCUのフェイズ4作品は『シャン・チー』を含めて中国国内での公開には至っていない。
一方では海賊版DVDなどの横行なども問題視されており、今後国際映画市場は中国当局との付き合い方に向き合っていかなければならないかもしれない。
日本では『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のデジタル配信やDVD、レンタルが行われている。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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