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ザック・スナイダー監督による真の『ジャスティスリーグ』の配信が決定して以降、DCファンは2016年公開の『スーサイド・スクワッド』でも、デヴィッド・エアー監督カット版に対する熱が盛り上がり始めている。
そんな今作には気づきにくいが、致命的な時間軸の矛盾が存在している。
監督はその矛盾に対して初めてコメントをした。
DCエンターテインメント社長が追加していた
まず『スーサイド・スクワッド』にある矛盾というのは、ロビン殺害に関することだ。
ジャレット・レトが演じたジョーカーは前歯などの前側の歯がほとんど銀歯となっており、額には「Damaged(損傷した)」というタトゥーが彫り込まれているのをご存知だろうか?
これはかつてジョーカーがロビンを殺害したことで、バットマンに顔面を殴られたことに起因している。歯を失ったジョーカーは銀歯を埋め込み、「とても美しかった顔にダメージを与えた」という意味合いを込めて額に「Dameged」と掘ったことをエアー監督自らが明かされている。
その後ジョーカーはゴッサムシティの精神病棟のアーカム・アサイラムに収容され、そこでハーレイ・クインになる前の精神科医ハーリーンクインゼル博士と出会っている。
ここまでは何ら問題ないのだが、今作のハーレイ・クイン紹介シーンに注目すると矛盾が浮かび上がる。
ハーレイが刑務所に収監された罪状の1つには「ロビン殺害」と書かれている。
ロビンはジョーカーが殺害しており、その復讐のために顔面に損傷を負い、その後ハーレイ・クインと出会っているのに、なぜハーレイの罪状にロビン殺害があるのだろうか?
これは『スーサイド・スクワッド』における致命的な時間軸の矛盾であり、公開以降ファンを悩ませてきた事柄でもある。
デヴィッド・エアー監督はこの件に関してツイッターで次のようにコメントしている。
Yes. That broke my timeline. Johns added it. https://t.co/RgZFHfqimL
— David Ayer (@DavidAyerMovies) June 4, 2020
エアー監督の言うジョンズとは、当時DCエンターテインメインとの社長兼最高クリエイティブ責任者でもあったジェフ・ジョンズ氏のことを指している。
ジョンズ氏は『スーサイド・スクワッド』においてハーレイ・クインの罪状に「ロビン殺害」を加えた張本人だということだ。
若干恨み節もこもったような言い方をしているエアー監督も、おそらくこの件については長年気にかけているようだ。
このように『スーサイド・スクワッド』ではオリジナル版からは多くの改変が加えられていることがわかっている。ディアボロが生き残ったり、ハーレイとデッドショットがカップルになったり、もっとジョーカーの出番があったりと、大きく違うストーリーであったことがデヴィッド・エアー監督から明かされている。
そのオリジナル版は完成間近だったこともわかっており、DC映画ファンはエアーカット版『スーサイド・スクワッド』の公開に熱心になっているのだ。
先日にはワーナーブラザースが真の『スーサイド・スクワッド』配信に向けて積極的に協議をしているとも伝えられており、その可能性はより現実味を帯びてきている。
果たしてエアーカット版『スーサイド・スクワッド』は公開され、そして時間軸の矛盾を解消することになるのだろうか?今後の動向に注目だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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