DCUシリーズ、最低でも2029年までは劇場公開が可能 ー Netflix買収による影響は

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DCスタジオのジェームズ・ガン監督とピーター・サフラン氏が指揮する新たなDCUシリーズは、少なくとも2029年までは映画館で観られそうだ。

ワーナー・ブラザースがNetflixへ売却されるというビッグニュースでファンの不安が一気に高まったが、その中で「劇場公開は当面守られる」という報道が出ている。

報道によると、ワーナー・ブラザースはNetflixと独占契約を結び、約820億ドル規模の売却で合意に達している。あとは規制当局の承認を待つ段階だとされる。ストリーミングを主戦場としてきたNetflixがスタジオを手に入れることで、「今後のDC映画は劇場ではなく配信がメインになるのでは」と懸念する声が一気に噴き上がった。

しかしアナリストのWedbush Securitiesは、金融メディア「Barron’s」を通じて現状の契約状況の見解を示している。

ワーナーがすでに結んでいる劇場チェーン向けの契約、特にIMAXとの契約は2029年まで有効であり、買収後のオーナーもこれを法的に尊重しなければならない、という内容だ。

つまりNetflixによる買収が最終的に成立したとしても、少なくともここから約4年間は、DCU作品を含むワーナー作品は既存の契約どおり劇場公開されることになる。

2026年は『スーパーガール』『クレイフェイス』などが続くスケジュールを考えれば、少なくとも初期フェーズの作品たちは映画館のスクリーンで楽しめることとなる。

さらに入札プロセスの中で、Netflix側は「ワーナーが築いてきた劇場公開の基準は維持する」とも伝えていたと報じられている。ただしこれはあくまで買収審査を通すための“約束”として受け止めるべきだという指摘も多い。

映画館側の業界団体「Cinema United」の代表は、この買収を「世界の映画興行ビジネスに対する前例のない脅威」とまで表現しており、Netflixのビジネスモデルは本質的には劇場向きではないと警鐘を鳴らしている。

一方で、Netflixも近年は一部作品を限定的に劇場公開しており、「完全に配信オンリー」という姿勢からは少しずつ変化しつつあるのも事実だ。今回のワーナー買収が成立すれば、DCU作品は「劇場公開を行いつつ、配信までのスケジュールを短くする」というハイブリッド型の運用に近づいていく可能性もあるだろう。

現時点で言えるのは、買収が正式に承認されるまでは何も確定していないということ、そして少なくとも2029年までは、契約上DCU作品が劇場から締め出されることはないという点だ。その先DCUがどんな公開スタイルになっているのかは、Netflixと映画館業界、そして観客の動向次第で大きく変わっていきそうだ。

頼むから映画館で見せてくれ

ゆとぴ

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