『サンダーボルツ*』あのキャラクターはなぜ〇〇〇〇〇? ー 監督「予測不可能なサプライズのため」

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※この記事には『サンダーボルツ*』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

MCUシリーズの新作映画『サンダーボルツ*』は、過去にヴィランとして登場したキャラクターや、暗殺者として活動してきたキャラクターがヒーローとしてチームを組み、世界を救う物語となっていた。クロスオーバーの側面もあり、魅力的なキャラクターが集結したことで注目されていた。

しかし、そのうちのひとりであるタスクマスターは映画序盤でゴーストによって殺害され、あっさりと退場してしまう。

彼女の境遇は『ブラック・ウィドウ』の中で描かれていたが、あまりにもあっけない最期に一部のファンからは批判の声も上がっている。

Games Radarのインタビューに答えたジャック・シュライアー監督は、タスクマスターを早々に退場させた意図を明かしている。

”もちろん大きな決断でした。こういう映画には観客に「こんなことがされるなら何でも起きる」と思わせるような、そして物語がどこへ向かうのか全く予測できない、ちょっとした衝撃やサプライズが必要だと感じました”

タスクマスターの退場は、今後の展開が予測不能であることを印象づけるための演出だったと語られている。

こうした演出は、DCコミックスの映画『スーサイド・スクワッド』や『ザ・スーサイド・スクワッド』でも見られ、特に後者ではプロモーションでメインのように扱われたヴィランたちが、序盤であっけなく死亡する描写があった。

これは『サンダーボルツ*』におけるタスクマスターの扱いにも通じる。

一方、『スーサイド・スクワッド』ではヴィランのままヒーロー的な行動を取るものの、政府やアマンダ・ウォラーによる命の軽視が背景にあり、それを表現する意図があった。

しかし『サンダーボルツ*』はそうした構造ではなく、後半ではサンダーボルツの仲間との絆や優しさがテーマとして描かれているため、タスクマスターの死がより違和感として際立ってしまう

概ね高評価を受けている『サンダーボルツ*』だが、この点に関してはあまり好意的には受け止められていない(一部のファンの間では『デアデビル:ボーン・アゲイン』のフォギーの能力をタスクマスターがコピーしたなどと揶揄されている)。

ちなみに、タスクマスターを演じるオルガ・キュリレンコは過去のインタビューで、劇中での彼女の活躍に変更があったことを示唆していた。

いくつか変更がありました(笑)。それしか言えませんが、なんとも言えません。だって映画はそれぞれ違うし、どの映画でも何かが変わっていくことは当然ですから。”

おそらく本来はタスクマスターもサンダーボルツのメンバーとして活躍するバージョンが存在しており、情報によればゴーストとの友情関係も描かれていたとされる。

結果的にMCU版のタスクマスターはあっけない退場となったが、コミックでも人気のヴィランであるため、復活を望む声は少なくない。原作では男性キャラクターだったことから、今後はコミック準拠のタスクマスターが登場する可能性もあるだろう。

『サンダーボルツ*』は2025年5月2日より劇場公開中だ。

ゆとぴ

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