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本日、7/12(金)は、「トイ・ストーリー4」の公開日です!
前作の「トイ・ストーリー3」の公開は2010年。3の公開から9年も経っていますが、トイ・ストーリーの人気は衰えることを知りません。
そんな「トイ・ストーリー4」を、公開当日の朝イチで見ることに成功しました!いえーい!シネマによってスタート時間は変わりますが、きっと、私が行ったシネマ近辺では私が一番最初に「トイ・ストーリー4」を見た女です。
埼玉県内最速で「トイ・ストーリー4」を見た女によるネタバレありの感想です!
トイ・ストーリー4のあらすじ【ネタバレあり】
トイ・ストーリー3が公開された、約9年前を振り返るところから物語ははじまります。
かわいらしい女の子の人形「ボー・ピープ」と共に、大雨の中、排水溝に吸い込まれそうになっている仲間を助けたウッディ。2人で息を合わせて仲間を助けて、部屋に戻ろう!というときに、ボー・ピープ(以降:ボー)急に新しい子どものところに行くことになりました。車で連れて行かれそうになるボーを助けようとするウッディ。ですが、ボーは助けを拒否。
新しい子どものところへ行くのもおもちゃの役目、と、2人は別れました。
時は流れて9年後。持ち主がアンディからボニーに変わり、ウッディはクローゼットに置き去りにされたままの時間が増えていました。綿ぼこりがついてしまうくらい、放って置かれているのです。会社で例えるなら、社内ニート状態。切ない。
過去に、アンディにとって一番お気に入りで、おもちゃたちのまとめ役をしていたプライドがあるウッディは、自分の今の境遇を受け入れることができず空回り…。見ていて少し、痛々しいくらい。
そんなとき、ボニーが幼稚園に行くことになりました。おもちゃは持って行けないルールですが、泣いて嫌がるボニーの様子を見ていたウッディは、ボニーのリュックにサッと忍び込み幼稚園に着いていきます。
この幼稚園で新しいキャラクターのフォーキーが生まれ、フォーキーの登場をきっかけにウッディの未来も変わりました。
フォーキー「僕はゴミだ~!」と身投げを繰り返す
出典:映画 ディズニー公式 トイ・ストーリー4 キャラクターページ(https://www.disney.co.jp/movie/toy4/character/forky.html)より
ゴミ箱から拾ったゴミでボニーに作られたフォーキー。
顔と胴体は先割れスプーン(謎の汚れが付いていないのでおそらく未使用)(使用済みだったらちょっと嫌だ)、足はアイスの棒を半分に折ったもの、腕は針金のモールでできています。ボニーは、フォーキーの足の裏にもしっかり名前を書いて、リュックに入れて持ち帰りました。
帰り道、リュックに入れられたフォーキーにウッディが話しかけたら、フォーキーが動き出したのです。ボニーが足の裏に自分の所有物だ、と名前を書いたからだと予想ができますが、今までのトイ・ストーリーでは、自作のおもちゃに命が芽生える瞬間は見たことがありません。
トイ・ストーリーの世界だからいいけれど、もし『金色のガッシュベル!!』に登場するお菓子の空き箱で作られたバルカンにも命が芽生えたら大変そうですよね。
リュックの中で命が芽生え、ウッディの手によって「新しいおもちゃだ!」と、他のおもちゃたちの前でお披露目されたフォーキー。自分のことをおもちゃではなくゴミだと思っているので、自分がおもちゃとして扱われることに疑問を持ち、嫌がり、何度もゴミ箱にダイブします。
ウッディがどれだけ「君はおもちゃだ!」と言っても、自分はゴミだから、とゴミ箱へダイブ。止めてもダイブ。目を離せばダイブ。自傷行為にもほど。何回もゴミ箱に飛び込むので、もう笑ってしまいました。
急にホラー映画?!アンティークショップでの出会い
出典:映画 ディズニー公式 トイ・ストーリー4 キャラクターページ(https://www.disney.co.jp/movie/toy4/character/forky.html)より
ボニー一家は、キャンピングカーで旅行に出かけることが決まりました。もちろん、おもちゃたちと一緒。1番のお気に入りはフォーキーです。
しかし、気に入られているにも関わらず捨てられたくて、走行中の車から逃げ出したフォーキー。あの飛び降り方は、ゴミだから壊れてもいい、という気持ちが奥底にあるからこそできるフォームでした・・・。
まだ壊れたくない、死ぬかもしれない、と恐怖と戦いながら車から飛び降りてフォーキーを追いかけるウッディ。無事に捕まえて、ボニーと他のおもちゃたちが待っているキャンピングカーに戻ろうとすると、とあるアンティークショップを見つけます。
ふとアンティークショップを見ると、ショーウィンドウに9年前に別れた、ボーのランプが飾られていたのです。
昔の持ち主、アンディのことも、お別れしたボーのこともまだまだ忘れられないウッディは、ボーがアンティークショップにいるのではないか、とフォーキーも連れて店内に乗り込みました。
すると、「あなたたちは迷子のおもちゃ?」と、「ギャビー・ギャビー」。がウッディたちに話しかけてきました。古い女の子のおもちゃです。ギャビー・ギャビーは女優の新木優子さんが演じています。気がつかなかった・・・。
ギャビー・ギャビーは朝のお散歩の真っ最中に、ウッディとフォーキーと出会いました。ベンソンと呼ばれるおもちゃに自分が乗る乳母車を押させているのですが・・・このベンソンが怖い!!!!!
怖い人形、ギャビー・ギャビー&ベンソンとの戦い
ギャビー・ギャビーは、ウッディと同じ1950年代に作られた人形。そして、ウッディと同じように、背中にある紐を引っ張ると喋る仕組みなのですが、喋るために必要なボイスボックスが壊れていて、かわいらしく話すことができません。
子どもに愛されたいからボイスボックスが欲しいとずっと思っていたギャビー・ギャビーの前に、完璧な状態のボイスボックスを持ったウッディが現れました。ボイスボックスを奪って自分につけよう!と考えました。
しかし、人間で考えるとものすごく怖いですよね。他人の健康な臓器を無理やり奪って自分のものにしようとしているのですから、ただの犯罪です。しかも、ボイスボックスを奪うためにフォーキーを人質にするんですよ。ヤクザも驚きの悪質な犯罪。
ボイスボックスと人質にされたフォーキーを巡る戦いが、アンティークショップではじまります・・・!
新キャラ登場!ギルグ、ダッキーとバニー、そしてデューク・カブーン!
今回も、魅力的なキャラクターが初登場。対ギャビー・ギャビー戦で大活躍をします。
ダッキーとバニー。こちらは、チョコレートプラネットの2人が演じています。
この2匹がもう、なんというか、ホラー要素を打ち消してくれるというか。最後に重要なボールコロコロ大作戦を見事に成功させますし、ホラー的な作品の中での癒しです。
そして、ものすごく小さいおもちゃ「ギルグ」です。小さなドールハウスのようなものの中に住んでいて、呼び出したら、きちんと階段などを使って降りてくるのがすごくかわいい。
なんというか、女子!って感じなんですよね。恋バナがすきだったり、ヘタこいたウッディの陰口を叩いたり。その女子ならわかるわかる!のなる女子感が、すごくすきでした。
しかし、猫に食われます。
最後に紹介するのは、デューク・カブーン!スタントマンのおもちゃで、もうネタキャラです。愛すべきバカというかなんというか…。コイツがいないとギャビー・ギャビーとは戦えなかったと思うとスゴイやつなんですが、とにかく面白い。
ボー・ピープの変化がすごい!さらに芯がある頼れる女性に
出典:映画 ディズニー公式 トイ・ストーリー4 キャラクターページ(https://www.disney.co.jp/movie/toy4/character/forky.html)より
ウッディと別れ、特定の子どものおもちゃにならず生きていたボー。お姫様スカートをマントにしたり、腕が取れても慣れた様子でテープで治したり・・・。
確実に、強い女性として描かれています。途中でオナラとかしちゃいますからね。あのお姫様がオナラですよ。子どもが多くいたのに、オナラをしたボーに笑ったのは私1人で寂しい気持ちになりました・・・。
以前よりも強い女性として描かれたボー。ウッディのピンチに颯爽と駆けつけて、ギャビー・ギャビーと戦います。怖い腹話術人形のベンソンも、仲間たちと一緒にボコボコに。
向かうところ敵なしです。すごくかっこいい。もともと芯のあるかっこいい女性でしたが、その魅力がさらに増したというか。しっかりと何がダメだったのかを叱れて、褒めることもできて。素敵な女性です。
ウッディの決断は「フリーランスのおもちゃ」になること
対ギャビー・ギャビー戦の後、ウッディとフォーキーはボニーのところへ帰ります。ですが、今のウッディの状況は、まるで社内ニート。生きがいがない状態です。
そんなときに現れた、ちょっぴり恋愛感情も抱いていた昔の同僚。先にフリーランスおもちゃになっていた彼女と過ごした時間の中で、「今の自分の状況はどうなんだろう」「1人の子どものおもちゃになって遊んでもらえないなんて・・・」と考え込みます。
しかし、ウッディはボニーのおもちゃ。ボニーの元へ帰るのが正しいと思ってボーと、お別れをしたのですが、そこに現れたのはウッディの相棒、バズ・ライトイヤー。
「あの子は大丈夫だ」。そうバズ・ライトイヤーが言います。ボニーは自分たちがいるから大丈夫。フォーキーもいる。だから、自分の好きな道へ行け。そう伝えたかったのでしょう。
ウッディはその言葉を聞いて、すぐにボーのところへ。独立を決意したのです。その後、今の同僚との最後の挨拶を済ませ、ウッディはたくさんの子どもたちと遊ぶフリーランスおもちゃになったのです。
まとめ:人間として考えるのであれば納得、おもちゃとして考えるなら・・・?
トイ・ストーリー4は、シリーズ最終章として作られました。今までずっと、アンディやボニーのおもちゃとして過ごしていたウッディが、自分の意思で誰かのおもちゃをやめてみんなのおもちゃになるというストーリー。
トイ・ストーリー4では、大企業に勤めながらも社内ニートになって、これからどうしよう?と考えてフリーランスになった、という目線で見ていました。その前のストーリーでは、アイドルとオタクみたいな関係だな~という目線で。
ウッディをおもちゃではなく、人間という目線で見ていたからこそ”今回のフリーランスおもちゃになる”という意思をウッディが持ったときも、「そうなんだ~」くらいに受け止められました。だけど、これはただの私がウッディが人間、という感情移入をしているだけで、ウッディはおもちゃです。
おもちゃとして考えるのであれば、”おもちゃが自分の意思を持って、持ち主のところを去った”なんて、到底ありえないことなんですよね。持ち主は、「自分がどこかに置いてきてしまった、失くした」と思って、そこで終わり。子どもがおもちゃを失くすなんてよくあること。だからなくなっても仕方ない、という描かれ方をされています。
だけど、持ち主や家族はウッディたちが意思を持って動いていることも知らないし、自分を助けてくれていたことも知らないから、「諦めなさい」とか、「おもちゃならたくさんあるでしょう」。そう言えるんですよね。
持ち主や家族は、おもちゃたちが持ち主のことをどれだけ好きでいたかも知らないままなんです。そう思うと、やっぱりおもちゃって切ないですよね。
自分がどれだけ持ち主のことを好きかも伝えられない。人間のような意思を持っていても、人間ではないのです。
やっぱり、私はウッディをただのおもちゃとしては考えられません。だって、あんなに持ち主が大好きで持ち主のために行動しているのに、気づかれるのはNG。その思いを伝えられないなんて切ない。人間とほぼ変わりません。
だけど、ウッディって涙が出ないんですよね。おもちゃだから。
よくある、新居に入居したら地縛霊が住んでいて、どんどん好きになってしまったけれどいざ触ろうとすると通り抜けてしまって、幽霊だと気づかされる漫画の主人公の気持ちを味わいました。
今回、自分の意思でボニーの元を去って、いろんな子どもに遊ばれることを選んだウッディは正解だったのかなって思います。いや、このウッディの結論に正しいも間違いもないんですよね。
アイドルとオタクで考えると、ずっと1人の人を推し続ける専オタと、誰でも大好き!なオタク。どっちが楽しくて性に合うかなんて人それぞれ。ずっと1人の人に遊んでもらうか、いろんな子どもに遊んでもらうかも、おもちゃそれぞれなんです。
だから、他人の私たちがガチャガチャいうことじゃない。ウッディの決めた道を、応援してあげるだけです。
フリーランスになって、応援できなくなる人がいるのも当たり前、よく思わない人がいても当たり前。だけど、その後も応援したいなって思う人も当然いるんです。その気持ちも人それぞれですよね。
トイ・ストーリーは、今回でおしまい。だけど、本当のトイ・ストーリーはここからはじまる、のでしょう。新しい道を選んだウッディや、ボニーの元に残ることを選んだバズ・ライトイヤーたちのアナザーストーリーがまたどこかで見られることを願っています。
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