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今年は特別な年としてオンラインで開催されている『東京コミコン2020』。幕張メッセに設置されたイベントステージでは様々な催しを行われる中、漫画『ULTRAMAN』の最新16巻の刊行を記念して、原作者の清水栄一さん、『ウルトラマンティガ』脚本家で外伝作品『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE』を執筆されている長谷川圭一さん、谷崎あきらさんのお三方によるトークイベントが開催!
漫画の没ストーリーや、外伝作品が生まれた経緯などを聞くことができる非常に興味深いトークショーだったため、レポートしていく!
北斗は死亡する予定だった!?
白石稔さん(以下、白石さん):本イベントは最新巻刊行記念で、素晴らしいゲストの方々にお話を聞いていきたいと思います!それでは早速ご挨拶をお願いいたします!
清水栄一さん(以下、清水さん):漫画『ULTRAMAN』を描いております、清水栄一と申します。本日はよろしくお願いいたします。
長谷川圭一さん(以下、長谷川さん):外伝作品『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE』を書かせていただいています、長谷川圭一です。よろしくお願いいたします。
谷崎あきらさん(以下、谷崎さん):同じく『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE』で設定・製作でお手伝いしている谷崎です。よろしくお願いいたします。
白石さん:須水さん、『ULTRAMAN』10周年を迎えたということで、いまのお気持ちはいかがでしょうか?
清水栄一さん(以下、清水さん):あっという間でしたね。僕らにとっては1年は365日ではなく、12回の締め切りなので、気が付いたら10年なんだといった感じでした(笑)。、もう10年なんだといった感じです。これも読者の皆様とおかげです。
白石さん:連載当初とは変わってきたところはなんでしょうか?
清水さん:1番はこんなにULTRAMAN SUITが登場する予定はなく、諸星で終わる予定だったんです。
白石さん:結構早い(笑)
清水さん:ACEのシナリオを描いているときになんかスーツを着ちゃったんですよね。そしたら後に引けなくなってしまって(笑)
白石さん:ACEまで行ったらあともいかなきゃなというね(笑)
清水さん:順番だったら本来ジャックが来るべきなんですけども、登場は想定しなかったんです。なのであとからジャックもきて、タロウも着る予定はなかったんです。獅子兄弟(レオ、アストラ)もいつもスーツ着ているみたいなもんなんで(笑)。
Tプロダクションとかも「着るんですよね?(圧)」みたいな。強化スーツ着ていると言ったら「あれはあれで、スーツ着ますよね?」みたいな(笑)
白石さん:漫画読んでいて、獅子兄弟スーツ着ているけど、どうなるのかなって気になりましたよ。
『ULTRAMAN』は慣例を壊し続けた
白石さん:長谷川さんは『ULTRAMAN』を初めてご覧になった時はいかがでしたか?
長谷川さん:円谷プロにはどうしても破れない殻やルールみたいなのはありましたが、軽々とそれまでの慣例を破ってきて、そういうアプローチに感銘したし感動しました。
白石さん:谷崎さんはいかがでしたか?
谷崎さん:思い切ったなと思いました。この方(清水さん・長谷川さんをさしながら)に書かせるというのも面白いことで、それが10年続いてるのは(ファンに)受け入れられたんだなと思いました。
白石さん:『ULTRAMAN』は実は最初の段階でいなくなる予定もキャラもいたとか?
清水さん:それ話して大丈夫なんですかね?(笑)
ハヤタと北斗は退場する予定でした。でもハヤタを殺すわけにはいかないよねってなったんですよね。その流れで思いついたのが、ハヤタの行く先ってこうだよねみたいな、ハヤタを殺さなかったおかげで最終回が見えた。
北斗はエースキラーで死亡する予定で、最期に指輪を託して進次郎が南にわたしにいくというものをもうもう書いていました。しかしもう一回書いて
今の流れができて、進次郎が覚醒しちゃったんで。北斗の死を背負って覚醒する予定だったんですが、立ち上がっちゃったんで(笑)だったら最後のエースキラー戦で、北斗を殺す必要ないよねとなりました。
白石さん:人ごと見ないな(笑)
白石さん:16巻こういったところをみてほしいなというのはありますか?
清水さん:10年かかってやっとヒロインが機能しだした(笑)もっとはやくやろうとしたけど、このタイミングになってしまいました。ヒロインがヒロインらしくなってきたなと思います。
白石さん:ヒロインも過去を匂わせながらも全然触れませんでしたね。それよりも解決しないといけない事件がありましたからね(笑)
清水さん:その辺を楽しんでいた抱けたらなと思います。
TIGA SUITは産みの苦しみの賜物デザイン
白石さん:2019年よりホビージャパンで『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE』が展開されています。お二人はこの話が来たときはどう思いましたか?
長谷川さん:『ULTRAMAN』が昭和のウルトラマンが中心のなかで、平成のウルトラマンのティガがくるということで、参加させていただければということで書かせていただいています。
谷崎さん:長谷川さんがやられるならといった感じでした(笑)
長谷川さん:谷崎さんがやっていたけるならというのもありました(笑)
白石さん:清水先生も書いてもらえるなら誰が良いですかというのはありましたか?
清水さん:ストーリーのベースを聞いて誰かいますかと尋ねられて、ダメ元で長谷川先生なら僕は幸せですと話しました。まさか書いていただけるとは。なので僕は幸せになってます。
白石さん:今日は同じステージにたっていますからね。
白石さん:描くにあたって、意識したことはありましたか?
長谷川さん:ティガの設定を踏襲しながら『ULTRAMAN』の世界観を踏襲するのと、映像ではできないオカルティックな作風にしていきたかった。ティガの違う魅力を描きたかったです。谷崎さんにはオカルト科学なので、科学的に裏付けしてほしいとお願いして設定を考えていただきました。
谷崎さん:ティガの世界は科特隊がいないのに、科特隊風のスーツをきて現れるのはなぜかといういのは知恵を絞っていきました。
白石さん:ゾイガーが現れるところとかは、こういう方向なんだというのもありましたね。清水さん、ULTRAMANの世界でもこういうところは起こり得るものですよね?
清水さん:書いてみたなーというのはありました(笑)
白石さん:読み切りでもいいから見てみたかったですね(笑)
白石さん:ティガとイーヴィルティガはプラモが発売されていますが、皆さんの目の前にありますね。
ティガスーツのデザインは難しかったとお聞きしましたが。
清水さん:難しかったですねぇ。思い出というか、あれだけ苦しんで商品にしていただけたのは嬉しいですね。
白石さん:ULTRAMAN SUITとの差別化とかですがですか?
清水さん:ティガのデザインが大好きすぎて、どう落とし込んだらいいのかと悩み続けていました。
白石さん:お二人はティガスーツのデザインについてどうおもいますか?
長谷川さん:最初に見た瞬間にこうなるんだとおもいましたね。ティガは最初からデザインが完成しているので、非常にかっこいいな思いました。
谷崎さん:イーヴィルにはイーヴィルホークがついてるんですが、設定の時はまだデザインもなかったんです。あとからデザインが上がってきて感動でしたね。
白石さん:最後にULTRAMANの最新情報は12月4日に16巻が発売中、小説版は12月3日にエピソードティガが発売されています。ちょうど今がエピソード0が始まっています。アニメはシーズン1のBlu-rayが発売中、Netflixでも配信中で、二期も製作中。東京コミコンでもグッズ取り扱い中です!
それでは皆さんから最後は一言ずつお願いします。
長谷川さん:ホビージャパンで連載させていただいたときは、小説としてまとめてもられるとは思っていなかったので、実際手に取ってとても感激しております。みなさんもぜひ読んでください。
谷崎さん:単行本を目指すというのありましたが、実際に手に取るとうれしいですね。五分五分だとおもっていましたので。ご好評ということでぜひともお目をとおしていたでければと思います。
清水さん:漫画はまだ続くと思いますしアニメも二期があって、『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE』も続いていくので、全『ULTRAMAN』含めて楽しみにしていただけたらと思います。
白石さん:これからも応援のほどよろしくお願いいたします!
漫画やアニメを見ている『ULTRAMAN』ファンにとっては、ストーリーの裏話や世界観、スーツデザインの誕生秘話など、短い間に非常にコンテンツ満載の内容で素晴らしい対談だった!
10周年を迎えてさらに拡大していく『ULTRAMAN』を見逃すな!
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。