『マーベル・ゾンビーズ』、映画で公開予定だった ー 権利関係により断念

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MCUシリーズのマルチバース・サーガを代表するアニメ『マーベル・ゾンビーズ』は、ヒーローやヴィランがゾンビ化して人類の脅威となる“世界の終わり”を描いたことで話題になった。

『WHAT IF…?』シーズン1の一篇として始まった本作は単独作品として配信され、シーズン2に関しても制作にゴーサインが出たと伝えられている。

最近Variety誌のインタビューで、監督のブライアン・アンドリュース氏は、実は『マーベル・ゾンビーズ』を映画化する構想があったと明かした。

映画として公開するつもりでした2時間、いや2時間半にも及ぶ壮大な作品になるはずだった。きっと素晴らしい作品になったでしょう。でも、スパイダーマンが登場するという契約上の問題がありました。”

ご存じの通り、スパイダーマンの映像権はソニー・ピクチャーズが保有しており、基本的に同社主導、あるいは共同制作でなければ劇場映画化は難しい。MCUの『スパイダーマン』映画もマーベル・スタジオとソニーの共同体制で進められてきた。詳細は不明だが、配信作品であれば権利面のハードルが下がる事情があったと推測でき、結果として『マーベル・ゾンビーズ』は配信アニメへと舵を切ったというわけだ。

映画化されていた場合にアニメのままだったのか、それとも実写を想定していたのかは気になるところだが、スパイダーマンは本作の要となる存在であり、制作側は「彼抜きの『マーベル・ゾンビーズ』」を良しとしなかったのだろう。

作品評価は必ずしも絶賛一色ではなかったものの、視聴指標は良好とされ、スタジオ内でも一定の成功と受け止められている。ゆえにシーズン2以降の継続判断につながったと見られる。ゾンビ版ワンダことスカーレット・ウィッチの強烈な存在感は象徴的で、声の出演も映画・ドラマ同様にエリザベス・オルセンが務めた。彼女が続投するのかは、次シーズンの注目点だ。

いずれにせよ、マルチバースの枠組みを活用しつつ“先読みできない犠牲”を描けるのが本作の強みである。映画計画は立ち消えになったが、配信シリーズならではの自由度で、さらに苛烈なサバイバルの続章が期待できる。

『マーベル・ゾンビーズ』はDisney+ (ディズニープラス)で配信予定だ。

まじかーーーい

ゆとぴ

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