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第76回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀作品賞にあたる金獅子賞を受賞したDCコミックス映画『ジョーカー』。公開前から大きな話題を呼んでいる今作ですが、マーベル・スタジオの同じアメコミ作品を実写化したMCUシリーズとは常々比較されることがありました。
このことに関して『ジョーカー』を製作したトッド・フィリップス監督はマーベル作品に対する考えを明らかにしています。
マーベルにできないのは”独立した世界”で”R指定作品”
『ジョーカー』を撮影したトッド・フィリップス監督は海外メディアに対して、自身がマーベル映画にどのような印象を抱いているかを明らかにしました。
・Joker Director Todd Phillips: “You Can’t Beat Marvel”
DCEUシリーズはもともとMCUのようにシェアード・ユニバースで作品を展開しようとしており、『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』や『ジャスティスリーグ』はその主たるものでした。しかしそう簡単にはうまくいかず、興行収入も振るわないものになっていました。
一方で単独映画作品の『ワンダーウーマン』『アクアマン』『シャザム!』はそれぞれ大ヒットを記録したことで、現在は積極的にシェアード・ユニバースを推し出さない方針に舵をきりはじめています。
トッド・フィリップス監督もその流れに沿い『ジョーカー』を製作しています。今作に関してはDCEUシリーズでもない、完全に独立した世界で物語を作り上げました。
この戦略はMCUでは難しいものでもあります。シェアード・ユニバースで成功しているがゆえに、ファンはそこに期待を寄せています。それは同時に世界観の設定による縛りも多くなり、クロスオーバーなども入れていかなければいけないという、自由度も低くなってしまっています。
もちろんMCUでも単独映画が成功した事例は多くありますが、DCコミックスのようにダークなシナリオでR指定作品のような映画を作ることはなかなか難しいのです。
トッド・フィリップス監督や製作会社のワーナーブラザースもそういったところに挑戦することで作品を成功に導いています。
2019年最後のアメコミ映画となる『ジョーカー』は2019年10月4日より日米同時公開予定です。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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