本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。
DCスタジオの共同代表として「DCU」シリーズを統括し、自身も映画製作者として『スーパーマン』を成功に導いたジェームズ・ガン監督は、以前より「映画制作において最も重要なのは脚本である」と明言しており、DCUシリーズも脚本に納得できなければ制作にGOサインを出さないとしている。
最近、ガン監督はローリング・ストーンズ誌のインタビューに応じ、近年ハリウッドで語られている「映画館離れ」や、コロナ禍前の興行収入水準に戻っていない状況について言及し、問題の本質は脚本にあると一貫して主張した。
米国の映画市場では、2019年の興行収入が約118億ドルだったが、コロナ禍により大きく低迷。映画館は休業や座席間隔の確保といった制約のもとで、通常営業が困難な時期が続いた。
さらに配信プラットフォームの急増とも重なり、近年は業界全体が苦戦を強いられている。2024年の興行収入は約89億ドルにまで落ち込んでおり、産業全体が2019年の水準に戻るには2030年頃までかかると見られている。
この背景には、アメリカ国内の経済的困窮や物価上昇なども影響しており、多くの要因が複雑に絡み合っている。
ただし、ガン監督は「良い脚本があれば、人々は必ず映画館に足を運ぶ」と信じており、映画製作においては何よりも質を重視すべきだと主張している。
良い映画であれば自然と口コミが広がり、興行的成功につながる。『スーパーマン』もその一例で、強い信念が込められた脚本に多くのファンが共感した。
一方で、一部のハリウッド映画では脚本が完全に完成しないまま制作に入り、物語が二転三転するケースも少なくない。それが功を奏する場合もあるが、失敗することのほうが多い。
やはり、制作初期の段階で納得のいく脚本を完成させることが重要であり、制作陣や俳優が一丸となって目指すべき方向を共有することが、良い映画づくりの根幹であると言える。
変化が求められている現在のハリウッド市場が、今後どのような方向へ向かっていくのか注視していきたい。

僕達は面白い映画が観たいだけなのよ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
【広告】
【広告】