本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。
『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』ではブラックパンサーで兄でもあったティ・チャラを失ったシュリは、タロカンのネイモアの襲撃によって更には母のラモンダまでも失ってしまった。
この喪失感に突き動かされた彼女はブラックパンサーの力を得るために人工的にハーブを完成させ、先祖たちに会うことができる不可思議な空間に行くシーンが今作でも描かれていた。
そこでシュリはティ・チャラ、またはラモンダが現れることを願っていたのだが、そこにいたのは王座に座るキルモンガーだった。
キルモンガーはご存知の通り前作のヴィランであり、ワカンダへの恨みを持ち、血縁関係としてはシュリの従兄弟にあたるキャラクターだ。
一見するとシュリとキルモンガーは終始対立するようなシーンともなっていたが、この意図についてプロデューサーのネイト・ムーア氏は海外メディアのインタビューで必要性があったことを明らかにした。
キルモンガーはスパイ活動をしていた父ウンジョブがユリシーズ・クロウに加担したために、兄であるティ・チャカに殺害されている。キルモンガーは父を失ったことでワカンダにクーデターを起こすまでに復讐心を肥大化させてしまっていた。
シュリも境遇としては似ており、ネイモアに母を殺害されたときにはキルモンガーと同じように復讐心に支配されそうになっていた。
そんな彼女の目の前にキルモンガーが現れたことは、彼女の成長にとっても大きな意味があったことを察することができるはずだ。
キルモンガーをただのカメオ出演ではなく、ストーリーにおいても意味のある完璧な再登場の方法だった評価できるだろう。
改めてキルモンガーとシュリの境遇を重ね合わせながら映画を見返してみると新たな発見があるかもしれない。
『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
【広告】
【広告】