『ワンダヴィジョン』初期案ではクイックシルバーは犠牲になっていた ー 全く異なる物語に

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Disney+ (ディズニープラス)で配信されているMCUドラマ『アガサ・オール・アロング』は、同じくMCUドラマの『ワンダヴィジョン』の続編となっており、ヴィランであったアガサの復活を描いた物語になっている。

このアガサは『ワンダヴィジョン』でダークホールドの力を使ってスカーレット・ウィッチの力も奪おうと、様々な策略をしていたのだが、結果的には逆にすべての魔力が奪われる形となってしまった。

その策略の中にはワンダ・マキシモフの弟であるピエトロ・マキシモフが現れるというものもあった。しかし演じたのはアーロン・テイラー=ジョンソンではなく、20世紀FOXの『X-MEN』シリーズで同役を演じたエヴァン・ピーターズだった。

彼が演じるクイックシルバーは人気も高く、ドラマを観ていたファンも大いに盛り上がったが、結果的には先述の通りアガサが仕込んだ別人で、ラルフ・ボーナーという普通の人間だった。

『アガサ・オール・アロング』でショーランナー兼ディラクターを務めているジャック・シェーファー氏海外メディアのインタビューに答え、『ワンダヴィジョン』の初期案ではピエトロ・マキシモフの殺人事件をワンダが解決するといった内容を想定していたことを明らかにした。

”『ワンダヴィジョン』は8話になる予定でした。『CSI』のような内容で、ワンダはエヴァン・ピーターズが演じるピエトロの殺人事件を解決する予定でした。その不思議な世界は、彼女が自分に何が起こっていっるかを、彼女自身のやり方で完全に理解するためでした”

挑戦的な内容ではあるが、このピエトロも偽物であり、ラルフ・ボーナーであることには変わりはないようだ。

あまり詳細を明らかにしていないため、ピエトロ殺人事件の犯人が誰なのかや、なぜそのような事態が起きることになったかはわかっていない。

結果的には『ワンダヴィジョン』はシットコム形式のドラマという、さらに挑戦的な世界観を舞台にし、エピソードが進むにつれて時代も進み、モノクロから2000年代あたりのホームコメディドラマのようなトーンに変化していった。

それはすべてワンダの能力が暴走した末に作られたヘックス空間での出来事で、アガサの誘導によっていままで明らかにされていなかったワンダの過去についても触れられている。

ちなみにラルフ・ボーナーについては後に公開されたカットシーンから、足首にGPSを付けられた犯罪者だることが明らかになっており、ヘックス空間が消滅した後にドサクサに紛れてGPSを破壊して逃走していた。

ワンダは『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のラストでダークホールドの原典が掘られた石碑を破壊し、その瓦礫に埋もれて生死不明の状態となっているが、それが『アガサ・オール・アロング』で触れられるのか注目されている。

ゆとぴ

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