『ブレイド』三部作脚本家、MCU版製作の遅れに言及 ー 「なんでこんなに時間がかかるの?」

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マーベル・スタジオは現在、マハーシャラ・アリ主演の映画『ブレイド』の製作を予定しているが、制作発表から数年が経過しても大きな進展はなく、現在は公開日すら保留となっている。

実質的には製作が完全にストップしている状態の本作について、かつてウェズリー・スナイプス主演の『ブレイド』三部作で脚本を手掛けたデヴィッド・S・ゴイヤー氏が、Screen Rantのインタビューにおいて「時間がかかる意味がわからない」と言及している。

”傍から見ていて「一体何が起こっているんだ? なぜこんなに時間がかかるんだ?」と自問自答していましたよ。私自身マーベルの大ファンなので、本当に意味がわからないよ。”

また、MCU版『ブレイド』の脚本執筆に興味があるかとの問いには「やると思います。ブレイドが大好きです」と答えており、オファーがあれば受ける可能性も示唆している。

MCU版『ブレイド』は、かつての三部作とは異なり、MCUというシェアード・ユニバースに属している。そのため、単独で進めることができた三部作版とは製作背景が大きく異なる

もちろん単独映画であることに変わりはないため、ブレイドのみの物語を描くのであれば、ユニバースの都合だけでは制作の遅延は説明しきれない。

本作はすでに複数回の脚本の書き直しが行われており、いずれもマーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏や主演のマハーシャラ・アリの納得を得るには至らなかったという。中には過去の時代設定を舞台としたものや、一晩の出来事を描いた構成、さらには幻の「ブレイドの娘」が実質的な主人公となる案など、多岐にわたるプロットが検討されていたようだ。

現在の脚本については、ある程度両者が満足しているとされているが、映画を指揮する監督はいまだに決定していない。

このためマーベル・スタジオは『ブレイド』の製作優先度を下げ、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』や『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』といったマルチバース・サーガのフィナーレに注力しているとされている。

「質より量」の体制から脱却を図っている現在、無理に『ブレイド』を今進行させるよりは、時間をかけて質を担保できる状態で製作を進めようという意図があると見られる。

スタジオ側としては、マハーシャラ・アリの主演による『ブレイド』実現には依然として積極的であり、何らかの計画も依然として存在していると報告されている。

現時点では『エターナルズ』のポストクレジットシーンでの声の出演のみにとどまっており、今後は別世界を舞台としたアニメ『マーベル・ゾンビーズ』にも登場すると見られている。

果たして、スクリーンで新たなブレイドの活躍を観る日は訪れるのだろうか。今後の動向に注目していきたい。

「唯一人のブレイド」にはならないようにしないと

ゆとぴ

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