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日本のアニメや漫画の実写化は、時たま炎上に繋がるセンシティブな話題であり、直近でも日本でドラマ化された作品が炎上していることで、まだまだその難しさを痛感する出来事が続いている。
そんな実写化作品のなかでも世界的に大不評を集めてしまったのが『ドラゴンボール EVOLUTION』だ。
日本を代表するコンテンツである『ドラゴンボール』の初の実写作品であるが、この映画は同じ名前を冠した全くの別物と言っていいほどの作品だ。世界観もキャラクターの設定もビジュアルも何もかもが全く異なるものとなっている。
出演俳優や制作スタッフも完全に黒歴史化している『ドラゴンボール EVOLUTION』だが、最近海外メディアのインタビューに答えたピッコロ役のジェームズ・マースターズは、近年アニメ『ドラゴンボール超』でザマス役の声優を担当しており、その際に苦労した想いなどを明かしてくれた。
ジェームズは映画のあまりの評判の悪さに、ドラゴンボールファンに対して責任を感じているとして、ザマス役にキャスティングされてもファンに『ドラゴンボール EVOLUTION』を思い出させないように、ペンネームを使ってクレジットされたことを明らかにし、それが彼自身の贖罪になると語っている。
結果的に彼の演技はファンからも好評で、ザマス役としてのファンの支持も多く集めることになった。実は彼自身も長年のドラゴンボールファンの一人であるとも明かしており、なんとか名誉挽回できたことにはジェームズ・マースターズとしても安堵というところだろう。
ちなみに彼は日本での『ドラゴンボール EVOLUTION』初上映時のことも振り返っており、ひどく沈んだ気持ちになったとも明かしている。
『ドラゴンボール EVOLUTION』は原作者の鳥山明氏からも非難のコメントがあり、モントリオールの映画サイトWatchMojo.comでは、2000年代最低の映画第8位に選出されるている。
脚本を務めたベン・ラムシー氏は過去にドラゴンボールのファンサイトのインタビューのなかでこの映画についてコメントしており、自身の大きな汚点であり、作品愛の無いまま報酬に目がくらんで仕事を引き受けたことに謝罪をしている。
孫悟空役のジャスティン・チャットウィンは鳥山明氏の訃報の際にインスタグラムを更新し、「安らかにブラザー。そしてひどい脚色で大ゴケしてしまってすみません」と投稿している。
歴史に残るほどの実写化大失敗をしてしまった『ドラゴンボール EVOLUTION』。再び『ドラゴンボール』が実写化するならば、この映画から多くのことを学び、二度と同じ過ちを犯してほしくないところだ。といよりも『ドラゴンボール』については実写化しないことが最善の選択とも言えるかもしれない。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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