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近年のハリウッドでは、大作が量産される一方で「話はぜんぶ同じ」「なんとなく流して観るだけ」という声も増えている。
そんな空気に苦言を呈したのが、アニメ『X-MEN’97』の元脚本家ボー・デメイヨ氏だ。
デメイヨ氏はXで、いまのドラマ、特に配信系作品の作り方に疑問を投げかけた。スタジオ側は「視聴者はスマホを触りながら“ながら見”をする前提で、半分だけ観ていても理解できるシンプルな物語を要求してくる」といい、その結果としてドラマ自体の密度が薄くなっているという。
特に彼が問題視しているのは、「行間のドラマを削り、とにかく分かりやすく」というスタジオ側の要求だという。そうした作品は一見するとテンポが良く、背景で流しておくには便利だが、視聴者の心に残らないのだ。
一方でデメイヨ氏は、『SHOGUN 将軍』『ブルーアイ・サムライ』『鬼滅の刃』、そして自身が関わった『X-MEN’97』のように、情報量が多く感情のレイヤーも厚い作品こそが支持されていると強調。緊張、ユーモア、恐怖やカタルシスなど、さまざまな感情を丁寧に積み重ねることで、視聴者は画面から目を離せなくなると主張している。
デメイヨ氏は『X-MEN’97』のシーズン1完成後にマーベル・スタジオから解雇されており、現在はシリーズから離れている。それでもなお、彼の発言はハリウッド全体の課題を突いていると言えるだろう。派手なVFXや有名IPに頼るだけではなく、しっかりした脚本づくりこそが、これからの作品に求められているのかもしれない。

濃密な物語がなければ観る意味もないですよね

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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