ワーナー、正式に競売へ ー 狙う3つの巨大企業

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの売却に関してが今回さらに具体化している。

ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wrap経由)によれば、同社は入札を前提にしたオークション形式での売却手続きを進めており、第一次のノンバインディング入札(法的拘束力のない買収提案書)期限は2025年11月20日とされる。最終的な決着は年内の完了を目指しているという。

買収を狙う有力候補として名が挙がるのはパラマウント、Netflix、コムキャストの3社だ。この3社が期限前に最初の提案を提出する準備を進めていると報じられている。

各社の動きとしては、ユニバーサルを傘下におくコムキャストは、外部金融機関を起用してワーナーの精査を進めていることが業界紙で確認されており、データルームへのアクセスを得て資産価値の評価を行っているとの報道も出ている。
実際にどの範囲の資産を取得対象とするかは不明だが、ワーナーが持つ映像作品などのIPに興味を示しているとし、テレビ事業については対象ではないと報告されている。

一方で、Netflixもスタジオ部門や配信事業の取得可能性を探っているとされ、同社のコンテンツ戦略の拡張という観点からも注目度が高い。入札に至るかは未確定だが、買収検討の報は複数の大手メディアで伝えられてきた。

Netflixのこの動きには映画館オーナーが強い警戒感を示していた。

パラマウントについては、これまでの報道で最初に提示したオファーがあったと報じられており、今回のオークションでも有力な参加者とみなされている。

今回のプロセスは、スタジオの全社売却から部門別の資産売却まで範囲が広く、規模や組み合わせによっては独占禁止法上の審査が長期化する可能性もある。

特にテレビネットワーク、ストリーミング、映画制作の統合は市場集中を招き得るため、各社は入札の時点から規制への対応を織り込んでいく必要があるだろう。

ハリウッドの巨大企業の動きに今後も注目しておこう。

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

@Ginema_nuts

ゆとぴのトイハコ