幻の映画『ランナウェイズ』はどこまで進んでいた? ー 制作オフィスも存在していた

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長きにわたるMCUシリーズの歴史の中には、計画されながらも結果的には実現することがなかった映画が数多くあり、その代表とされているのが『インヒューマンズ』だろう。

『インヒューマンズ』は当初映画としてプロジェクトが進行していたが、後にドラマ作品へと変更され、結果的には成績が振るわずにシーズン1で終了している。

そんな『インヒューマンズ』が展開されていたほぼ同時期に、実は『ランナウェイズ』も映画化の計画が予定されていたのだ。

同じく映画からドラマへと移行することになったが、当時このプロジェクトに参加していた脚本家のドリュー・ピアース氏が、裏話などを記載した本『MCU: The Reign of Marvel Studios』のなかで、制作がどこまで進んでいたかを振り返った

”『ランナウェイズ』のコードネームはスモール・フェイセス(イングランドのロックバンド)でした。私たちはスモール・フェイセス風の『ランナウェイズ』のロゴが入った制作オフィスを持っていました。それは現実的でした。みなさんはわからないと思いますが、映画は実際にGOサインが出ていると思っていました。”

『ランナウェイズ』はピアース氏の言う通り、ある程度は現実味を持って計画が進んでいたのだが、のちの計画は中止され、代わりに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のプロジェクトが始動することとなった。

『ランナウェイズ』の方は当時のマーベル・テレビジョンがドラマシリーズとして手掛け、シーズン3までが制作されていた。
ドラマがMCU世界と直接的なつながりを示すようなものはなかったが、当時放送されていた他のマーベルドラマと同じ立ち位置の作品として展開されてきた。

ピアース氏は後に『アイアンマン3』の制作を手掛けているが、もし『ランナウェイズ』が映画として展開していたら、ティーンエイジャーのヒーローたちのグループがいまのMCUシリーズにおいても、大きな存在感を示すことになっていたはずだ。

現状では彼らが登場する作品は無いが、アニメ『スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー』にはランナウェイズの一人であるニコ・ミノルが登場することが確認されている。ドラマと同一人物なのかは不明だが、今後の情報には注目をしておこう。

ゆとぴ

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