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DCEUシリーズとして配信を控えていたはずの『バットガール』が突然のキャンセルをされたという衝撃的事件は、映画業界にも大きな激震を走らせた。
理由には節税効果を狙ったものだとされているが、あまりにドライすぎる判断に批判の声や関係者への同情の声が寄せられている。
そのなかで『バットガール』を制作したアディル・エル・アルビ監督とビラル・ファラー監督の二人に対して、マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏がメッセージを送って話題になっている。
今作の監督二人はDisney+ (ディズニープラス)で配信されたマーベルドラマ『Ms.マーベル』の制作にも携わっており、ケヴィン・ファイギ氏ともタッグを組んだ仲だ。そんな監督の心中を察して送ったファイギ氏の心温まるメッセージだった。
またアディル・エル・アルビ監督も自身のインスタグラムのストーリーに対して、「ありがとうケヴィン」との返答をしている。
監督の二人は今回の『バットガール』のキャンセルに対しては「悲しくてショックを受けている」とコメントしており、無念さがあふれる胸中を明かしていた。主演のレスリー・グレイスも同様にスタッフやキャストに敬意を評しながら、今回の映画の経験を誇りに思うと前向きなコメントもしていた。
現状では『バットガール』が配信も劇場公開もされることはなさそうだが、このワーナーの判断が果たして正しいものだったのかは疑問だ。少なくともコンテンツビジネスやファンビジネスにおいては最善策とは思えない。
ワーナーは現在新たにDCコミックスの10年計画を持っていることを決算発表のなかで明かしており、この計画が成功していくのかはわからない。少なくとも今回の出来事を巻き返して、ファンやクリエイター、俳優陣の信頼を取り戻すのにはかなりの時間がかかりそうだ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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