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大友克洋氏による名作アニメ映画『AKIRA』の実写映画化プロジェクトが正式に制作中止となり、本作の権利もコミックを出版していた講談社に戻ったことが、ハリウッド・レポーターなどの報道で明らかになった。
実写版『AKIRA』はタイカ・ワイティティ監督の手によって制作される予定だったが、当時はマーベル映画『ソー:ラブ&サンダー』の評価が芳しくなかったこともあり、ファンからの期待は低かった。
一方でワイティティ監督自身は原作コミックを含めた本作の大ファンであり、実写版では人種に配慮したキャスティングを行うと語っていた。日本人俳優やアジア系俳優を起用し、『AKIRA』の世界観を尊重した再構築が期待されていた。
業界筋によれば、実写版『AKIRA』を制作したいと考えるプロデューサーや俳優は依然として多く、さまざまなスタジオに向けて企画が提案されているという。
『AKIRA』の実写化は長年にわたり試みられてきたが、その過程では舞台を日本からアメリカに変更したり、キャラクターを白人俳優に置き換える、金田と鉄雄を兄弟に設定するなど、ファンにとっては受け入れ難い改変案も検討されていたとされている。
また『ゲット・アウト』や『NOPE/ノープ』で知られるジョーダン・ピール監督もかつて実写版『AKIRA』の候補に挙がっていたが、昨年のインタビューでそのオファーを断った理由について「原作に忠実に再現できないから」と明かしている。
今後、実写版『AKIRA』のプロジェクトが再び始動するかは不明だが、その際は映画やコミックの世界観・設定に忠実な制作が望まれるだろう。

僕もファンなので、あの世界観は崩してほしくないですね

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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