ジャッキー・チェン、CGを使ったアクションに”諸刃の剣” ー 「現実味に欠ける」

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香港出身のハリウッド俳優ジャッキー・チェンといえば、出演作におけるエンタメ性あふれるアクションが魅力であり、自らスタントをこなす俳優としても知られている。

最近、Haute Livingのインタビューに応じたジャッキー・チェンは、現在主流となっているCGによるアクションについての考えを明かし、「諸刃の剣」だと述べた。

”昔は現場で実際にジャンプするしか選択肢がありませんでした。今ではコンピューターのおかげで、俳優は何でもできるようになりましたが、どうしても現実味に欠けると感じます。まさに諸刃の剣です。一方で、テクノロジーの助けによって、俳優たちは以前なら不可能だったようなスタントをこなせるようになっています。しかしその一方で、危険や限界といった概念が曖昧になり、観客がそれに無感覚になっているようにも思えます。もちろん、私がやってきたような命を危険にさらすスタントを他人に勧めることはありません。本当に危険すぎるんですよ。”

ジャッキー・チェンといえば、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』での傘を使ったバスへの飛び乗りアクション、『酔拳』や『ラッシュアワー』、近年では『ベスト・キッド』のリブート版など、数々の作品で観客を魅了してきた。

その中には命の危険すら伴うスタントもあり、生身でのアクションをこなせるのは、今となってはジャッキー・チェンかトム・クルーズくらいだとも言えるだろう。

CGアクションによって俳優の身体的負担を軽減しつつ、映像として派手な演出が可能になったが、現実味に欠ける点が残っているのも事実である。もちろん映像技術は日々進化しており、今後はよりリアリティのあるCGアクションが実現していくと考えられる。

とはいえ、あまりに現実離れした描写が続くと、ジャッキー・チェンの言うように観客が「無感覚」になるリスクもある。

映画という表現媒体において、現実では不可能なことを描くことは醍醐味のひとつである。その非現実性とリアリティのバランスをどう取っていくかが、今後も大きな課題として問われていくだろう

ジャッキーしかできないアクションですね

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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