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『ターミネーター』で人類と機械の戦争を描いてきたジェームズ・キャメロン監督が、現実世界のAIについて改めて強い懸念を示している。
最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のプロモーションの一環でComicBook.comの取材に応じたキャメロン監督は、生成AIそのものよりも「ビッグAI」と呼ぶ巨大な汎用AIの暴走こそが、真に恐れるべき脅威だと語っている。
キャメロン監督が問題視しているのは、AIを人類の価値観に合わせて制御しようとしても、肝心の人類側が価値観やルールで合意できていない以上、そもそも基準を決めようがないという指摘だ。社会としてAIをどう扱うか決める前に技術だけが暴走してしまうと警鐘を鳴らしている。
一方で、テキストや画像を生成する「リトルAI=生成AI」については、比較的中立的な立場を取っており、ハリウッドは最終的にこの技術と折り合いをつけていくだろうと見ている。ただし、その際にも条件があるという。
あくまで人間の演技と演出のぶつかり合いこそが映画であり、そこを機械で代替してしまうと、観客との信頼関係が損なわれるという考え方だ。
『ターミネーター』公開から数十年が経ち、現実のテクノロジーは劇中のスカイネットに一歩近づいたとも言える状況にある。そのなかでキャメロン監督は、技術そのものよりも、それを使う人間の無責任さこそが本当の問題だと指摘している。
映画監督としては最新技術を使いこなしつつ、俳優と人間の創造性を守る。これがキャメロン監督のクリエイターとしての姿勢と言えるだろう。
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は2025年12月19日より公開予定だ。また『ターミネーター』新作についても構想を練っていると明かしている。

スカイネットが生まれないことを願う

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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