『サンダーボルツ*』タスクマスター役女優、あの演出に言及 ー 「脚本が全部変わった」

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※この記事には『サンダーボルツ*』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

MCUシリーズの映画『サンダーボルツ*』は、過去のMCU作品に登場してきた元ヴィランやダークヒーローたちが、真のヒーローとして活躍していく様子を描いており、興行収入こそ伸び悩んだものの、作品自体の評価は非常に高かった。

しかし本作の中でも、一部のシーンについては依然として議論が続いている。それが、タスクマスターの犠牲だ。

タスクマスターはポスターなどでもサンダーボルツの一員として活躍することが予告されていたにもかかわらず、映画冒頭でゴーストにあっさりと殺されてしまう。

この演出には作品を支持するファンからも違和感の声が上がっており、指揮を執ったジェイク・シュライアー監督は「映画に驚きを持たせたかった」と語っている。

最近Diverto誌のインタビューに応じたタスクマスター役のオルガ・キュリレンコは、彼女のキャラクターの運命が、ハリウッドの脚本家および俳優組合によるストライキの影響だったことを明かしている。

最初の脚本では私の役は最後まで登場していましたが、採用されていたものは全く同じ脚本ではありませんでした。ストライキの後、最初の脚本から全く違うものになり、コンセプトもストーリーも場所も舞台も変更されていました。もう同じではありませんでした。残念です。彼女はクールなキャラクターだったのに”

ハリウッドでは2023年、賃金やAI生成技術などを巡る問題により、脚本家組合と俳優組合がストライキを行い、多くの映画やドラマの制作が一時停止していた。この影響で数々の作品の公開が延期される一方、プロジェクト全体を見直す時間が生まれたとされている。

『サンダーボルツ*』においても、ストライキ期間中に脚本が改訂され、タスクマスターの運命が変更されたと見られる。

一方で、ストライキが良い方向に働いた作品も存在する。たとえば『デアデビル:ボーン・アゲイン』は、当初Netflix版との繋がりを避けたリブートとして企画されていたが、見直しを経て現在の形となり、ファンの支持を得ることとなった。

オルガ・キュリレンコにとっては不本意な結果となったが、彼女は撮影のためにアトランタへ一時的に移住していたことも明かしている。息子も一時的に学校を離れなければならず、移住からわずか2週間でストライキにより帰宅を命じられたという。

今後も物議を醸し続けるであろうタスクマスターの最期。いつか彼女が報われる日は訪れるのだろうか。

『サンダーボルツ*』は現在デジタル配信中である。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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