『インディ・ジョーンズ5』監督、映画への批判にコメント ー 「彼の年齢を受け入れられないファンもいる」

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

人気の『インディ・ジョーンズ』シリーズの5作目である『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、映画批評サイト「ロッテン・トマト」で映画批評家から約70%の支持を得ていたにもかかわらず、世界的な興行収入は振るわず、ディズニー社に約1億ドルの損失をもたらしたと言われている。

この結果の理由はさまざまだが、主演のハリソン・フォードが80代という高齢であることが、最新作のインディ・ジョーンズを受け入れ難くした要因のひとつではないかと考察されている。

本作でメガホンをとったジェームズ・マンゴールド監督は、海外メディアへのインタビューでハリソンの年齢に対する懸念について、自身の考えを述べている。

“80代の素晴らしくて才能あふれる俳優がいます。その彼を主人公にした映画を作っているわけですが、観客の中には、自分のヒーローがその年齢に達していることを受け入れたくない人もいるんです。(中略)これは本当に喜びに満ちた経験でした。でも同時に痛みもありました。ハリソンのことが本当に大好きだから、観客にも彼をそのまま愛してほしかったし、それがこの映画が伝えようとしていることの一部なんです。物事には終わりがあり、それも人生の一部だということを

マンゴールド監督は、こうしたテーマや芸術性を踏まえた映画を作ることは正しい選択だったと改めて示唆している。

映画やドラマでは、特定の俳優にしか演じることができないキャラクターが存在するため、リキャストを行わずに最新作を作り続ける例も多い。ただ、俳優はフィクションのキャラクターではなく現実の人間であり、年を重ねることで過去の演技とは異なる変化が生じる。

これは決して悪いことではないが、現実をキャラクターに合わせていくこと、またはキャラクターが現実に合わせていくことは、時には無理が生じることもある。

『007』シリーズのジェームズ・ボンドや、DCコミックスのバットマン、マーベルのスパイダーマンなど、キャストを定期的に変更し、フランチャイズの「新鮮さ」を保つ試みも行われている。しかし、やはりインディ・ジョーンズ=ハリソン・フォードという図式を変えるのは難しい。

現状では『インディ・ジョーンズ』のさらなる新作プロジェクトは進行していないようだが、ハリソンは次にMCU映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』でサンダーボルト・ロス/レッドハルク役として出演する予定だ。

衰えを知らないハリソン・フォードが、ここまで映画出演を続けてくれるのはファンにとっても嬉しいことだ。今後、彼がどのような新たな挑戦を見せてくれるのか、注目していきたい。

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中だ。

ゆとぴ

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

@frc_watashi

ゆとぴのトイハコ

@yutopipi_frc