『ローグ・ワン』監督、作品の高評価に疑問 ー 「ありがたいとは思っている」

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ルーカスフィルムがウォルト・ディズニー社の傘下となった後に制作された『スター・ウォーズ』の外伝作品『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

公開から約10年が経過した現在でもファンからの人気は高く、本作に登場するキャシアン・アンドーを主人公としたドラマシリーズも多くの高評価を獲得している。

そんな『ローグ・ワン』を指揮したギャレス・エドワーズ監督は、実は映画への高評価についてBusiness Insiderのインタビューで応え、本人としてはあまり納得していないことを明かした。

”(意見に)賛成はしませんが、ありがたいとは思っていますよ。みんなが良いことを言ってくれることに感謝している。自分のやりたいことをやれてとても幸せだ”

『ローグ・ワン』への称賛には素直に感謝を示しつつも、エドワーズ監督は映画製作者として「映画をどう評価するか」は将来的な視点が大切であると語っている。

”映画を作る際に常に意識しておかなければならないのは、公開当時に人々がどう感じるかではなく、10年後、20年後にどう感じているかなんだ。映画を作るときって、少なくとも1年先のことを考えてるんだ。いま下すすべての決断が、1年後に映画が公開されたときにどう受け取られるかを想像しながら進めていく。そして実際に映画が公開されると、こう思うようになる、「10年後の自分の視点で見るようにしよう。今の反応なんて気にしない」ってね。20年後に、「あの映画大好きだった!」って言ってくれる子どもが現れる。たぶん、それが一番の報酬なんだよ。”

エドワーズ監督にとって、長く愛され、時間を経て評価される映画を作ることが、もっとも大きなやりがいなのだ。だからこそ、公開直後の熱量や瞬間的な反応に左右されず、将来にわたる作品の影響力を重視していることが伝わってくる。

実際に『ローグ・ワン』は公開から10年近くが経過した現在も高い評価を受けており、スピンオフであるドラマの配信によって再注目されている。そうした状況を見ても、本作が『スター・ウォーズ』シリーズの不朽の名作のひとつとなったことは間違いないだろう。

『ローグ・ワン』およびスピンオフドラマ『キャシアン・アンドー』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中だ。

長期的な視点で今の評価に振り回されないのは良いですね

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

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