『ロボコップ』ピーター・ウェラーが大阪コミコン2024ステージに登壇! ー バカルー・バンザイの意味は「わからない」

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インテックス大阪で2024年5月3日(金・祝)から5日(日・祝)まで開催している大阪コミコン2024のステージに、『ロボコップ』や『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』で有名なピーター・ウェラー氏が登壇した!

▲一緒に並ぶピーター・ウェラー氏とNMB48の安部若菜氏

特に今回は代表作の『ロボコップ』のメイクの裏話や、ファンサービス精神旺盛なピーター氏をみることができた!

▲入場するピーター・ウェラー氏

▲渡されたお茶を一気に飲み干すピーター・ウェラー氏

まず最初にピーター氏のもうひとつの代表作である『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』での”バカルー・バンザイ”の意味を問われたピーター氏だったが、映画公開から40年以上経ってもその意味はわからないとコメントした。

▲バンダナをするピーター・ウェラー氏

”バカルーバンザイが何なのか誰もわからないんだ。クリストファー・ロイドもジェフ・ゴールドブラムもわかっていない。いまでもわからない。あれは何なんだ?

ピーター氏は友人で俳優のデニス・ヘイスバートと『バカルー・バンザイ』について話したエピソードを明かした。

”デニスの大好きな映画が『バカルー・バンザイ』みたいなんだ。なので僕が「『バカルー』はどういう映画なんだい?」と聞いたんだ。すると彼は「この映画はみんなで愛を表現していうんだ」と言っていたんだ。”

また『バカルー・バンザイ』がリンカーン・センターのアーカイブに残された際の笑い話も共有してくれた。

”10年ほど前にニューヨークのリンカーン・センターのアーカイブとして残されました。その時ジョン・リスゴーといっしょにタキシードを着ました。リンカーン・センターみんながタキシードを着ていてとてもフォーマルな場でした。”

”でも俳優のケヴィン・スミスは、その時にホッケーのユニフォームを着ていたんだ。みんなタキシードなのに、ひとりだけだ。
例えるならば天皇に謁見する時に着物なのに、ひとりだけバスケットボールユニフォームを着てくるようなもの。
ケヴィン・スミスはその姿で20分間『バカルー』について語っていた。アドベンチャーでありアドベンチャーではないし、SFであり、SFではない、コメディであり、コメディではない、それらを全部ひっくるめたものので、改めて『バカルー』がなんのかと言うと、わからない

またピーター氏の代表作として『ロボコップ』や『バカルー・バンザイ』とともに語られ、難解とも言われる『裸のランチ』について、、主人公を演じるためにしたアプローチについて明かした。

”原作は倫理や道徳についてのファンタジーなんだ。何が良くて何が悪いのか、もし仮に適切な距離感がなければどのようにして社会が壊れるのかを表しているんだ。普通ならアニメーションになるほどにファンタージーをたくさん詰め込んでいるので、そのまま映像化できずに、デヴィッド・クローネンバーグ監督がやったのは、この本の作家の歩みを映像化したんだ。ウィリアム・バロウズの自伝を読んだこともあったし、会ったこともある。彼を理解しようとしたんだ。執筆するプロセス、俳句であれ、三島由紀夫であり、作家は自分を理解する必要がある。ビル・リー演じるうえで意識したのは、その書き手のことを意識したんだ

映画だけではなく、ドラマシリーズでも活躍しているピーター氏は、ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』での悪役として描かれたクリストファー・ヘンダーソンに触れ、自身は悪や善ではなく、そのキャラクターの正義を描くように演じたと、キャラクターに対しる理解についても話している。

彼はヒーローで、愛国者なんだ!どの役を演じるときも同じだけど、良い人とか悪い人とか分けていないんだ。見る人に委ねている。キャラは自分は正しいことをしていると思っているし、クリストファーもアメリカを守るためにやっていたことなんだ”

そして多くのファンが気になる『ロボコップ』について触れ、劇中での特殊メイクにかかった時間についてユーモアを交えて思い出話をしてくれた。

▲ロボコップのお面をかぶるピーター・ウェラー氏

”衣装着用するのは90分ほどかかるんだ。特殊メイクにはとても時間がかかり、長い時間椅子に座っていけないんだ。特に顔の継ぎ目は前にきているので、とても大変だったんだ。大変なのは最初に3時間30分メイクをして、そのあとさらに上から3時間10分にメイクをし、合計で6時間40分椅子に座っているので、本当に大変だった
『ロボコップ』の大変なところはアクションだけではなくて、6時間40分あの顔をつけて待つことなんだ。”

▲当時の6時間40分座り続ける様子を力説するピーター・ウェラー氏

俳優として演じるキャラクターへのアプローチ方法や、ピーター・ウェラー氏が出演した映画へのユーモアなエピソード、そして『ロボコップ』の特殊メイクなど、貴重な話を大阪のファンに共有してくれた和やかなステージとなった。

『大阪コミコン2024』は2024年5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝)までインテックス大阪で開催中

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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