『ダークナイト』マイケル・ケイン、自身の声のAI使用を許可 ー 商業契約を締結

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AI音声合成の分野で新たな動きがあった。

映画『ダークナイト』三部作でアルフレッドを演じた名優マイケル・ケインが、音声AI企業ElevenLabsと提携し、自身の声の商業利用を正式に許可したことが海外メディアより伝えられている。

報道によれば、同社が立ち上げた「Iconic Voice Marketplace」にケインの“公式ライセンス済みボイス”が並び、企業や制作者は正規の手続きと合意のもとで利用申請できる仕組みになっている。

ケインは発表に際して、AIとの向き合い方を次のように述べている。

”長年、私は人々を動かす物語に声を貸してきた。いまは他の人たちが自分の物語を見つける手助けをしたい。ElevenLabsは人間を置き換えるためではなく、称えるために技術を使っている。これは声を置き換える話ではなく、広げる話だ”

この提携にはほかにもマシュー・マコノヒーやライザ・ミネリの参加が伝えられており、マコノヒーは同社への出資者でもあるという。著名人の“声”を公認で流通させる動きは、偽音声や無断学習が問題化する近年の状況に対する一つの解決策として注目される。

商業的には、広告やナレーション、過去作の補完といった用途が想定される。本人合意に基づく公式ライセンスであっても、どの範囲で使うのが妥当かという倫理設計は今後も問われるだろう。

俳優本人にも正規の使用料がいくシステムだと思うので、これはこれでアリなのかもですね

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

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