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ソニー・ピクチャーズが進めているソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)は、ここ数本の作品についてはあまりに低い評価に終わることが多く、特に2024年初頭に公開された『マダム・ウェブ』は散々たる結果だったと言わざるを得ない。
『ヴェノム』シリーズ最終作の『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』は興行収入的には盛り返しているものの、映画自体の評価はあまり高くはない。
こういった不振続きのSSUシリーズなだけに、次に公開予定の映画『クレイヴン・ザ・ハンター』への期待はあまりにも低い。
映画が公開されるまでは評価することはできないが、最近海外メディアのインタビューに答えたJ・C・チャンダー監督は、シリーズの不振を認めながらも、今作には観客に対してチャンスがほしいとコメントをした。
またチャンダー監督は『クレイヴン・ザ・ハンター』は基本的には独立した作品として捉えて、ひたすらに良い物語を作ることを目指していたとも話している。
シェアード・ユニバース物である以上は、同じシリーズの映画の評価に足を引っ張られてしまうのは避けることは出来ない。特に不振が続くSSUシリーズならばなおさらそれが顕著だ。
チャンダー監督はシリーズの他の作品がどうというよりは、目の前の自身の作品を見てほしいと、半ばファンへのお願いのようにコメントをした。
映画製作者の立場から考えれみれば、同じシリーズでも自分が関わっていない別作品に公開前から評価が引っ張られてしまうというのは、どうに耐えることが出来ないのは当然とも言える。
SSUシリーズは人気の『ヴェノム』三部作が完結したことで、以降にどのような展開をしていくのかの方針は明らかにされていない。公開スケジュールも今回の『クレイヴン』で一旦ストップ(『エル・ムエルト』は無期限延期)になっており、シリーズが続行するのかどうかも不明だ。
元々どこに向かっているのかもわからない状態で始まったシリーズでもあり、スパイダーマンの名を冠しながらもスパイダーマンが登場したことは一度もない。『マダム・ウェブ』ではピーター・パーカーの誕生を描いていたものの、それがどこにつながっていくのかは依然として不明のまま。
そういったシリーズの不透明さも、『クレイヴン・ザ・ハンター』の公開前からの期待値の低さにつながっているのだろう。
もちろん映画は蓋を開けて見なければどちらに転ぶかはわからない。1作目の『ヴェノム』も公開前は映画批評家から低評価を押されながらも、結果的にはファンからの支持を得て3作品まで続いた。『クレイヴン』も第二のヴェノムのような流れになることを期待しておきたいところだ。
『クレイヴン・ザ・ハンター』は2024年12月13日に日米同時公開予定だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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