『ホーム・アローン2』監督、トランプのカメオ出演を後悔 ー 「無くなればいいのに」

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ハリウッドの名作映画『ホーム・アローン』は、その続編が1990年に公開され、当時のアメリカを象徴する演出もいくつか盛り込まれている。中でも有名なのが、不動産王として巨万の富を築き、現在ではアメリカ合衆国大統領経験者であるドナルド・トランプがカメオ出演していたことだろう。

撮影はトランプが所有するホテル内で行われており、その関係から彼の出演が決まったと見られている。最近、サンフランシスコ・クロニクル紙のインタビューに応じたクリス・コロンバス監督は、このトランプのカメオ出演について、後悔していると語った。

”もしいまこのシーンをカットしたら国外追放されるかもしれないね。(中略)私にとっては大きな重荷となっています。無くなればいいのに

過去の映画がストリーミング配信される際、内容の一部が修正・カットされることは珍しくないが、コロンバス監督自身はそうした変更に否定的な立場を取っている。しかし、トランプのカメオ出演については例外であり、カットできるのであればそうしたいと語っている。

ちなみに2020年頃にもこのカメオ出演に関する議論が巻き起こり、当時クリス・コロンバス監督がトランプに出演を懇願したという主張があったが、これについて彼は「俳優でもない人に映画出演を頼むなんてありえない」と真っ向から否定している。

劇中でトランプが所有していたプラザホテルでの撮影が必要だったこと、さらに高額な敷地使用料に加え、トランプ自身が出演を契約の条件として求めたことも明かされている。当時のトランプは、アメリカ国内でも広く知られていたわけではなく、カメオ出演にはやや唐突な印象もあっただろう。

政治的な立場の違いも背景にはあるだろうが、少なくとも『ホーム・アローン2』のあの有名なシーンは、監督にとっては汚点のような存在であることが明らかとなった。

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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